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淡白マスヲのたんぱく宣言 

40過ぎおっさんのエッセイ。昨日より、今日見たことや感じたことを書きたいと思っています。

名古屋で2番目に美味しいレバニラ?

 ここ1か月ほど、ストレスのせいか朝と昼は食欲がない。よって、昼は麺類だけで済ませることがほとんどだ。

 

 最近新たに処方してもらった睡眠薬のお蔭か、時々目が覚めるのだがそれでも、服用前よりは睡眠時間が長くとれるようになった。

 お蔭で朝と昼の食欲も多少回復してきたので、久しぶりにお昼に定食を食べることにした。

 

 メニューはある店のレバニラ炒め定食。注文すると石焼鍋の中にある程度火を通した厚切りのレバーと生野菜が入っており、客が自分で別のツボに入った味付けようのタレをかけ、テーブルに置いてある使い放題の生卵を割って混ぜて自分で仕上げるのだ。

 

 店の人気メニューであることを強調していたわりには、最初に食べたときはそれほどでもないと思ったのだが、再び同店に足を運んだ時に卵を2個にすると味がまろやかになり、さらに卵が少しレアなやわらかい状態に仕上がるのではないかとひらめいた。

 実際、そのような仕上げをして食べると、初めて食べたときとは全く別物の味だった。

 

 お昼のランチには他にいくつかのメニューがあり、店としては日替わりも毎回案内するので、そちらにも力を入れているのだろうが、マスヲが同店を訪ねるときはほぼレバニラだ。

 

 最近のマスヲのランチはほとんどひとり。カウンターの席に促されるといつものようにレバニラの定食を注文していると、そのすぐ後に女性の客が左隣に座り、その女性もレバニラをオーダーした。

 マスヲはいつもの手順でレバニラを仕上げたので食べ始めようとした。

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[アツアツの石鍋に厚切りの微妙に火が入ったレバーと生野菜が入っている]

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[生卵をふたつ割っていれる]

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[タレをかける]
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[よくかき混ぜればできあがり!]

 すると 隣の女性にもレバニラが運ばれてきた。

 どのような手順で仕上げるのか見ていると、石鍋にいきなりタレをかけた。そこまでは関心して見ていた。最初にタレをかければ、レバーにも野菜にも味がしっかり入り、なおかつ石鍋の温度が下がるために卵もひとつしか使わなくてもいい具合にレアになるはずだと。

 

 すると女性は卵を割るとご飯に乗せて、卵かけご飯にした。マスヲはあっけにとられてしまった。

 大げさに言うと、同じメニューの食べ方が人それぞれ違うのも文化なのだろう。

キング・オブ・クズ Ⅱ

 昨日の記事でキング・オブ・クズを書いたら、ブログにも言霊作用ではないが何か神秘的な力があるのかもしれない。
朝、いつものように期待を持たずに挨拶をすると、左隣の人も返してくれた。今日は2/5か、と少しうれしく思っているとそのさらに左隣の女性まで挨拶をしてくれた。

 右隣のクズは毎日、60分以上(15分 × 4または5)喫煙しにいくのだが、今日は1回の喫煙時間が2、3分短かったし、回数も1回少なかった。(マスヲは喫煙しないため、人が喫煙してくるとすぐにわかる)

 また、後ろのクズも今日は靴を脱がなかったし、隣の女性に話しかけるときも多少尊大な態度には見えたが、足は組んでいなかった。

 そんな、いつもとちょっとだけ違った午前中だったが、強烈な彼らのライバルが現れた。

 マスヲはもともと片頭痛持ち。しばらく症状が出なくなっていたので安心していたが、最近はストレス過多なプロジェクトしか参加していないためか、1週間前くらいから片頭痛の症状が現れた。

 以前、症状のひどいときは内科にかかって処方箋をもらってマクサルトを服用していた。上手く使うと効果のある薬だと思うのだがデメリットがふたつある。

 ひとつはマクサルトは飲むタイミングが難しい。初めて処方されたときに説明を受けたのだが、片頭痛の初期の初期に飲まないと効かないのだ。
 仕事などに追われていたり、慣れないうちはこれは片頭痛なのかな、と迷っているとそのタイミングを逃してしまう。頭痛がある上昇地点を越した後に服用してもほとんど効果がない。

 もうひとつのデメリットは高価なことだ。当時は偉そうにプラスチックの箱に入っていることもあってか、一回処方してもらうとマスヲの給料の1/10以上した記憶がある。

 そのふたつのデメリットを覚えていたし、今現状にかかっているのが、診療内科、歯科に接骨院。仕事をしながらさらに内科に通院する時間を取るのは大変なので、今回は他の方法を考えた。

 以前の職場にも片頭痛持ちの同僚がいた。彼は冷えピタシートを頭に張っていたのだ。その姿を見て陰ながら苦笑していたのだが、思い出してマスヲも張ってみた。
すると驚くくらいの効果がある。マクサルトのように飲むタイミングや価格を気にすることもなく、気軽にいつでも使えるのもよかった。

 昨日からは片頭痛が続いたので、お昼時間に外に出かけるとき以外は昨日から今日のあることが起きるまでは常に張っていた。

 見た目が悪いと思っていたデメリットも、普段会話もしないようなプロパーの女性社員に大丈夫ですか、と声をかけられたりもしたので、デメリットでもないのかなと、考えていたときだった。

 すると、今日の午後にプロジェクト上層部から以下の内容のようなメールが送付されてきた。

どこのチームの方かわかりませんが昨日と本日、おでこに熱さまシートを張って仕事をしている方がいます。
風邪なら他の方にうつる可能性があるので出社を控えるように注意してください。
本人は熱を押してまで仕事をしているとアピールしたいのかも知れませんが、迷惑です。

 送ってきた上層部の人間はよくある名字でプロジェクトルームの座席表でみると、160くらいの中で3人もいる。結局、顔が一致しない彼が「キング・オブ・クズ」のレースの最後の直線で末脚を爆発させてきた。

 冷えピタシートでも熱さまシートでもなんでもいいけど、張っているから風邪としか想像できないのだろうか。
 そんなに、気になるのならメールではなく直接声をかけてくれればこちらも理由を説明できるし、彼や彼のまわりの大事な人にも有益な情報がインプットできたかもしれなかったのに。

 最近よく思うのだが、人の気持ちを慮れない寂しい人ほど出世していく気がするのは、ヒラリーマンとしてのヒガミなのだろうか。

「このレースの勝者は予想できない」と昨日書いたばかりなのに、ますます予想が難しくなってきている。
 真の勝者は誰になるのだろうか。

キング・オブ・クズ

 1カ月ほど前に村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を読んだ。
 マスヲの中では芥川賞作家の作品を読むだけでも、敷居が高い感じがするので、めったに芥川受賞作品を読むことはない。
 だが、昨年大晦日の紅白審査員として出演されていたときの着物の装いに好感を持ったこと、テレビ番組「アメトーーク! 」の読書芸人第2弾で取り上げられたこと、弟が購入して読んだがつまらなかったと言ったので余計に興味を持ったことが動機になり、弟に借りて読んでみた。
 マスヲの中では読んだ芥川賞作家の作品が少ないので、そこから選ぶのもいささか恥ずかしいが面白い作品だったと思って何人かの知人に勧めたほどだ。

 その中で人は他人の言動がうつる、というようなことが書かれていて、マスヲはそこに印象を強く持った。
 確かによくあっている人の口癖などが知らないうちに自分に伝染しているのを、自分の口から出てからびっくりすることがあるからだ。

 副業の方で一緒に働いているパートの方が何人かいるが、その中でむかしちょっとやんちゃをやっていたような50くらいの女性がひとりいる。
 彼女の最近の口癖が「キング・オブ・クズ」で、彼女は他の飲食店と兼業で働いていて、他の飲食店で一緒に働いている従業員にそのあだ名をつけていて、マスヲに言ってもしょうがないのに悪口ばかりを言っている。

 今の正業の現場でのマスヲの席は、オフィスによくある対面式の10人くらいが座れる島席のちょうど真ん中くらいだ。
「おはようございます」と毎朝こちらは挨拶しているが、こちらに聞こえるような声で返してくれるのはひとりだ。
 島席なので5人に囲まれているので、5人に声掛けしているようなイメージで挨拶しているのに、返答率は1/5。
 マスヲは他の業種から来たせいか、IT業界で働く人は挨拶しない人が多いイメージをすぐにもったが、今の現場は最近の現場の中でも挨拶の面ではかなり酷い現場だろう。

 特にマスヲの右隣と右前の席の男性とは全く相性が合わなく、一日どころか1週間くらい何も話さないことなんてことはざらだ。
 右隣りのヤツは年齢はほぼマスオと一緒なのだが、自分のことを棚に上げまくって、相手が下だと見ると人の揚げ足ばかりを取ってくるし、相手が上だと思うとこちらから見ていて気持ち悪くなるぐらいへりくだっている。
 ほとほと呆れかけてきたときに例の言葉を思い出したのだ。

 マスヲの中では彼が今年上半期の「キング・オブ・クズ」になりそうだったのだが、強烈に追い上げてくる人物が現れた。
 今年の上半期の残りを考えると競馬のコースでいうと第3コーナーは回っている。
 そんな中で猛烈な勢いで迫ってくるクズがいるのだ。

 彼はマスヲの真後ろに座っていて島も違うし、仕事上の接点もないので一切コミュニケーションを取ったことがないのに、だ。
 年齢は、50は過ぎているように見える男性だ。
 自分が下だと思う相手には年上でも、マスヲの右隣と同じ様な対応を取るばかりか、その上に自分の過去の成功談を絡めて長話をしているのが後ろから聞こえてくるのが、本当にうっとうしい。

 しかも、彼はいつも靴を脱いで椅子の上で足を組みながら相手と話すのだが、今日はこちらが後ろでマスクをしていても嫌な臭いがしてきた。しかも、その時の相手は年下の女性で本当に気の毒だった。

 話の内容も仕事ではなく雑談だった。
ニュースソースが何かも言っていなかったが、男子中学生がなりたい職業にユーチューバーとシステムエンジニアが最近入ってきたということを話題にしていた。
「ユーチューバーはわかるじゃない、最近そういう時代だし」仕方なく女性が合わせていると、クズは続けた。
システムエンジニアシステムエンジニアだってさ。」
 彼は反り返りそうになりながら言った。
「逃げ恥効果かな」と続けたが、言い方がよどみない言い方ではなかったので、きっとドラマを見たこともないのだろう。

 少しでも相手の女性と距離を埋めたいと思って、自分の中では取って置きの雑談をしているつもりなのかもしれないが、彼女との距離はおそらく、マスヲとの距離は確実に広がった。
 しかし、マスヲの右隣の人間との「King」を争うレースでの距離は間違いなく縮まった。
 まだまだ、2人のデッドヒートは続くのだろうか。それとも最後の直線で末脚を爆発させるさらに強烈な「クズ」が現れるのか、「キング・オブ・クズ」に疎いマスヲにはまだまだ、このレースの勝者は予想できない。

祝・淡白宣言継続1カ月企画 自分にとっての架空の読者とは

「作家には架空の読者が必要だ」ということをある作家が書いていた。
 マスヲはむかし、アマチュアながらも何編かの小説を書いていたことがあった。
 だが、結婚してからまったく書かなくなった。理由はいろいろあるが、ひとつは架空の読者がいなくなったこともあるだろう。当時のマスヲにとっての架空の読者は未来の結婚相手だったと今になって推察している。

 マスヲの父が亡くなって3年が経つ。時間の経過とともに、マスヲだけじゃなく母や弟も客観性が増してきているような気がする。
 明確な理由はないが、ふたりと話していると何となく感じるのだ。
 どういう人か最後までわからなかったという、言葉を特に母からは何度も聞いている。
 マスヲはマスヲなりに父親を理解していたつもりだが、過去の会話やエピソードなどを振り返ってみると、確かに父がわからなくなることが多い。

 父は生前、日記を付けていたようだがマスヲは見たことがないし、見ようと思わないがその日記はどうなっているのだろうか。マスヲにとって日記とは個人のもので、他人が見るものではないものだと思っているからだ。

 実は、現在マスヲは妻と娘と別居して4年ほど経過している。妻とのコミュニケーションはある意味、限界を感じているが、娘はこんな父親ではあるがマスヲのことをそれなりにしたってくれている。

 また、マスヲには近所に住む友人に自分の娘より2歳年下の女の子がいるのだが、彼女もなぜがマスヲをしたってくれているようだ。普段は、おにいさんと呼んでくれているがくすぐったくて仕方がない。

 今のマスヲにとっての架空の読者は未来のふたりだ。
 自分の娘と親友の娘が大人になって年を重ねたときに、当時のマスヲのことにまだ興味があったと仮定して、そんなときに読んでもらえたらというのが、今日までブログを書き続けることができたモチベーションになっている。
 一度でもこのブログを読んでくれた読者にも併せて感謝したい。

 ふたりの可愛い読者を持つことができたおかげで、副次的な効果も出てきた。
 書きはじめたころは、小説を書いていたころのように文章を書くこと自体を楽しめるようになったらいいなぁ、と思っていたがその気持ちには十分に取り戻すことができたと、同時に文章を書くことの難しさや厳しさも少しずつ取り戻してきていると思っている。
 また、少しずつではあるが小説も書き進めている。

 たった、1カ月で少々大げさなことを書いたかも知れないが、このブログを通して架空の読者にマスヲのことが少しでも伝わるように書き続けたいと考えているし、ひょっとしたら架空の読者が増えることもあるかもしれないと、なんとなく思ったりすることもある今日このごろだ。

3日連続で人を殴る夢は見なかった

今朝目覚めたときに少しほっとした。昨夜は人を殴る夢を見なかったからだ。
昨日まで、2日連続で人を殴る夢を見ていたからだ。

マスヲでも人を殴る夢は見ることはるが、2日連続は初めてだったのでびっくりしていた。
しかも、殴った相手が2日とも女性だったで、余計に気になっていた。

1日目は知っている女性で、殴りたくなる自分の真相心理もなんとなく理解できる。
だが、2日目の2人目は全く知らない人だった。
どちらも、夢だから当たり前なのかも知れないが話に脈絡が無さ過ぎた。
2日目の夢はテレビでも見たことがないほどに黄砂が積もっていた。黄砂というより、灰に近いような黒っぽい色だった。
 あまりにもその黄砂の積もり方が印象的だったので、少しだけ夢占いのサイトなどをネットサーフィンしてみたが、ピンとくる結果は導きだせなかった。
 
 10年くらいになるだろうか。恥ずかしい話だが大人になってからマスヲは1回だけ人を殴ったことがある。しかも素面で真昼間に公衆の面前で。

 言い訳がましいが、その当時今振り返ってもシステムエンジニアの仕事の中でワースト1だと言い切れるプロジェクトを抜けた直後の時期だったが、まだまだストレスが解消されていなかったのだろう。
 理由はいろいろあると思うが、そのワースト1のプロジェクトを抜けることが出来たので、自社作業になるかと安堵していたところ、客先からのリクエストでそのまま関連したプロジェクトに横滑りして残ることが、かなりのショックだったことを覚えている。

 ある日、お昼休みにランチを食べに行くためにエレベータに乗っていたら、後から高校時代の同級生が乗ってきたが、当時から好きではなかったやつだった。同じ仕事をしたことはなかったが、同じ業界にいることはなんとなく知っていた。

 こちらは一緒に食事にいく予定の仲間がいて、その前で高校生の時のような人を馬鹿にしたようなふざけた発言を彼がしたときだった。
 マスヲは彼をもうすでに殴っていた。彼はエレベータから降りるまで何もしゃべらなかった。

 当然、ランチ時のみんなの会話もしんみりした感じとなってしまった。マスヲはみんなに謝った。
 どんな理由があるにせよ、暴力行為は正当化されるべきではないからだ。
 すると仲間の1人がこういってくれた。
「当然だよ、大人なんだから学生気分であんなことを言う方が失礼なんだ」、と。
「こっちだって平手だったし」と、マスヲも調子に乗って手加減したことを言い訳じみた感じで答えた。
 するとみんなが首を振り、グーパンチだったと口をそろえて教えてくれた。

 それ以来マスヲは例えどんなことがあっても人に手を出したことはないし、自制できている。
 職場関係の飲み会で、まわりの誰が聞いていてもマスヲの発言に正当性があったのにも関わらず、相手が言い返せないためか収まりがつかないためか「表にでろ!」と相手に怒鳴られても、だ。

 そのときは仲間がフォローしてくれたとはいえ、自分の中では大きな恥部な事件だったといつまで経っても忘れないだろし、忘れられないからだろう。
 また、むかしの知合いと仕事上であったならば、当時どんな関係であってもそれなりの態度で接しないといけないということにも、気がつくことができたことも自分には良い教訓になっている。

ファイナル2?

 天気予報では、晴れだったのに本日朝のチャオ御岳スノーリゾートの天気は曇り。

 おかげで雪質はこの時期にしては上々だ。そのわりには、ゲレンデに人は少なかった。

 道中も空いており国道19号線におりてからは、先を譲ってくれる先行車が多かったこともあって2時間30分ほどで到着した。多分、チャオまでの最短時間の記録を更新したと思う。

 

 来週も土日だけは営業するそうたが、天気と混雑度合はどうだろうか。

 来週の営業時間は6時30分~15時までに変更されていることが報告されている。かなり早起きする必要がありそうだが、予定が合えば来週も1日は滑走したいと考えている。

 

 最近、木曽エリアのゲレンデもでもわりと外国人を見かけるようなった。話しかけて聞いて見ると、大抵はオーストラリア人かニュージーランド人だ。

 

 朝こそ、多少のリフト待ちがあったのだが、昼近くになるにしたがって定員8人のゴンドラは閑散としてきた。

 今日の午後一に外国人の女性と乗り合わせた。

 ゴンドラ内は僕と彼女と年齢不詳のボーダーがひとりの3人だけだ。

「こんにちは」とはじめに彼女と目があったので、話しかけた。

「こんにちは」と彼女も日本語で返してくれた。

「Can you speak Japanese?」と尋ねると、向こうは困惑したような表情をしていた。

 

 海外旅行では完全なパックツアーというのはほとんど経験したことがないマスヲ。

 誰に聞いたのかはっきり覚えていないが、外国人に話しかけるときは、この言葉だけを覚えておけばいいからと言われた言葉のひとつが彼女に話しかけた言葉だ。

 ちなみにそのときにもうひとつのセンテンスを教えられたが、それは「Are you from?」だ。

 

 昨シーズンは何度か白馬地区のゲレンデで滑走したが、ゲレンデのリフトやゴンドラなどに乗っているときに一緒になる外国人に「Can you speak English?」と尋ねられるとマスヲはすぐに「No, No」と強い調子で言ったのだが、彼らは会話を続けてくることが多かった。

 初めは、こちらはしゃべれないと言っているのに何で会話を続けられてしまうのか理解できなかった。

 そして、何度も話しかけられて気がついた。こちらが「No, No」と言っている時点で彼らはマスヲは英語をある程度わかっているのだと彼らが思っているということを。

 しかも、その後かれらも英語のレベルを合わせてくれるのかわりと会話を楽しむことができるケースが多かった。

 

 話をゴンドラ内の話に戻すと、困惑していた彼女にマスヲのもうひとつだけしかない必殺のセンテンスで話しかけた。

 すると彼女の表情が少しだけ晴れたような気がした。そして、彼女はアムステルダム出身のオランダ人。22歳の学生で日本に留学中であること。今日は高山から来ていることを教えてくれた。

 

 ヘルメットからこぼれた髪は綺麗なブロンドでスタイルはすらりとしており、そのままテレビのCMや化粧品なんかのポスターに出ていてもおかしくないくらいの魅力的な人だった。

 彼女はあまり日本語が話せず、マスオも拙い英語力。彼女があまりにも魅力的であったために、緊張してそれ以上の会話が続かなかった。

 ゴンドラの前半はあっという間だったが、会話が途切れ途切れになった後半は山頂駅までがとても時間が長く感じた。

 

 人生はもしもあのとき…、の繰り返しと言う言葉を、そのあとのゴンドラに乗るたびにぼんやりと思い出していた。

 午後、ひととおりのコースを滑ったが再び彼女を見つけることはできなかった。

 

 そろそろ、帰りはじめることを考えはじめたゴンドラで、同じ方面から来ていた他の同乗者に朝の6時くらいに国道19号線のあるオービスの向こうで警察がネズミ取りをやっていたらしい。彼らは朝6時を強調して何度も話してくれたが、マスヲも朝6時のネズミとりなんて見たこともないので、興味を持って聞いていた。

 

 マスヲは昨夜友人と23時過ぎまで飲んでいたために、朝の出発が少し遅れた。

そのためにネズミ取りに遭遇しなかったのだろう。

 場所を詳しく聞くと普段なら先行車がいなければ、マスヲは結構スピードを出す場所だったので、運がよかったと考えながら滑っていたら、雲が切れて晴れてきた。

 当然、ゲレンデの雪は緩んできたので多少滑りにくくはなってきたが、やはり青空の下ですべるのは気分がいい。

 

 もし、マスヲが予定通りの時間に起床して出発していたらどうなっていただろう?

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[ゲレンデから見える御嶽山の残雪も少なくなってきている]

まったりとしたGWの1日

 作家の江國香織さんが「雨はコーラがのめない」の中で『まったり』という言葉を美容師から初めて聞いてびっくりしたエピソードが書かれている。
 マスヲにとっては作家の中でも江國さんは言葉の選び方が繊細なイメージが強かったので、そのエピソードの下りが「雨はコーラがのめない」の中でも一番気に入っています。
 女性が書いたエッセイを読むのが好きな人は読んでも損はしない一冊だと思う。

 さて、マスヲにも久しぶりにまったりとした1日がやってきた。理由のひとつは天候の不良を考慮して、スキーに出かけなかったこと。もうひとつは、今日は仕事が何もないことだろう。

 マスヲの正職はシステムエンジニアだが、実は今年で10年目になった副業もある。飲食店、数店舗のチェーン店のラーメン屋でのアルバイトだ。
 きっかけは、リーマンショックによりお金に困ったことだったが、それから何度か仕事を変わって今の会社の前に所属していた会社のころには、アルバイトを辞めても生活できる目途が立ちはじめた。

 自分でもそろそろ少しのんびりしてもいいだろう、と思ってアルバイト先の社員にやんわりと退職の希望を伝えた。
「淡白さんには助けられているので、出来れば週末の1日のどちらか数時間だけでもいいので続けて欲しい」と言う言葉をもらった。
 マスヲは天の邪鬼な面も持っているが、上手に煽てられると何処までも登って行ってしまうのが欠点でもある。
 その言葉を間に受けて現在も、何度か辞めようと思いながらもアルバイトを続けている。

 彼に言われて嬉しかった理由は他にもある。以前の記事でマスヲが鬱病をわずらったことがあることに触れたが、そのことに気が付いてくれたり、助けてくれた人はほんの数人だったのだが、彼はそのひとりだったからだ。
 身内であるはずの義父に事情を詳しく話していたのにも関わらず厳しいことを言われたのに、何も話していないはずの彼から体調のことに気が付いてくれて気遣ってもらったのには今でも感謝している。
 じつは、その際一緒に働いていた高校生も気が付いてくれて、こういってくれたのも忘れられない。
「淡白さん、なんか今日はおかしいですよ。今めちゃくちゃ忙しいけど、俺ひとりで5分間だけはなんとかするので、座って休んでいてください」、と。
彼が20歳を迎えたあとにこちらから電話をして、お酒を飲みながらそのときの感謝を伝えたのも、もう数年前だ。

 アルバイトをしていることを知っている友人の中には、会うたびにマスヲが働き続けていることを知って、あきれたり心配してくれたりしてくれているが、意外なメリットもいくつかある。

 正業のほうでは、数々の駄目プロジェクトに(業界の通称ではデスマと呼ばれる)参加したが、マスヲの中では今のところワースト2だと認定しているプロジェクトに参加しているときのことだ。
 そのプロジェクトは最初は大阪、最後は東京で行われたプロジェクトで、平日は現地でのホテル暮らしで週末には名古屋に帰ってくる生活をしていた。
 平日は毎日深夜まで残業するのは当前で土日のどちらかを出勤するのもいつの間にか当たり前のようになっていた。
 そのため、名古屋や他の地域から参加していたエンジニアの中には疲れがたまっていることもあり、週末に帰宅するのをやめて現地にそのまま残る人間が次第に増えていった。
 
 当時、マスヲはラーメン屋でのシフトは土曜日の昼番だったので意地でも金曜日の最後の新幹線で帰り、正職の方で週末の出勤を促された場合には日曜日にプロジェクト先に出勤した。
 確実に名古屋に帰ることの効果だけでも相当なストレス解消になっていたはずだし、現地での愚痴をラーメン屋の朝の仕込中などに、大変だねと苦笑いしながら他の従業員に聞いてもらえただけでも、かなり気分が晴れた。

 プロジェクトが進むとマスヲと同じ会社の人間がひとり心の病気になり、出勤しなくなった。そして、会社の人事部と産業医の判断でプロジェクトから離脱した。大阪から東京にプロジェクトの作業場所が移るころだった。
 作業場所が東京に移ってからしばらくすると、マスヲと同じチームでいつも何かと助けてくれていたメンバーもストレスで診療内科にかかるまでになってしまった。
 マスヲの近くのメンバーだけでなく、他チームのメンバーや元受のプロパー社員などの何人もが心身の調子を崩してプロジェクトを離脱していった。
「これでワースト2のプロジェクトですか」と他の会社の20代のメンバーにお酒やランチのときによく言われているほど、マスヲは駄目プロジェクトに慣れていることもあったかもしれないが、確実に名古屋に帰ってきてさらにアルバイト先で気分転換ができていたことが自分の心身のためになっていたと、今振り返ってもそう思う。

 また、仕事をする中で働く人同士のコミュニケーションや相性が大事なことにも気が付いた。
 マスヲがバイトをはじめた時には、お客さんからおばあさん扱いされるような年齢のパートの方がいた(今は年齢のために退職されてしまったが)。
 年齢のこともあり、ふたりで仕事をするとどうしても仕事量のバランスの比重がだんだんとマスヲに傾いてきたが、マスヲにはまったく不満もなかったし、彼女との相性がよかったことによる働きやすさの方が印象として今でも残っている。

 ときには、店舗の社員が会社から理不尽な評価や指示などを受けて困惑しているのを見たりすると、会社というのはどこも似たようなものだと、妙に納得したりもしてマスヲが慰められているような気分になったりもする。

 マスヲ自身が実はラーメン好きだったことに気が付くことができたなど、他のメリットを挙げたらきりがないが、そうは言っても、元来怠け者でもあるマスヲ。のんびりとまったりしたい日だって必要だし、最近は少しそれが足りていない気がしていたので、今日まったりできることを大事にしたいし、今日この文章を書くまでの時間は理想的にまったりできていると感じている。

 マスヲの今年のGWは4/29日30日は記事にも書いた通り、1泊2日でのスキー。5/1日と2日は正業であるシステムエンジニアとして休日出勤し、5/3日~昨日までは毎日ラーメン屋で昼間は働いていた。今日だけはまったりとし、明日はスキーに出かけて、5/8日からは正業のシステムエンジニアとして出勤する予定になっている。