淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

他人事なのにお人好し

 今夜は元同僚と飲むことになっている。今自分が勤めている会社にほぼ同じ時期に入社したのだが、2年ほど前に辞めた。
 在職中は様々な愚痴に付き合わされたのにも関わらず、辞める前に相談は何もなく、後日他の人から聞いて知ったので頭にもきたし、本人にも一言意見した。

 それから彼は運よく自社開発ばかりの会社で退社時間はほぼ定時なのに、給料は良いという素晴らしい会社に入社した。おかげで彼から飲みにいく誘いはこちらが忙しくても定時上がりでないと難しい時間ばかりを希望してくるようになった。今の現場になってからは難しいので誘いの度に断っていた。

 夏の終わりにビアガーデンへの誘いがあったのだが、状況を話して断った。あまりにもこちらに気を使うような言葉がなかったので、イヤミのつもりでメールの最後に次の言葉を継いだのだ。他人事ですね、と。
 そうですね、とすぐに彼からの返信がきたのだが、その言葉にびっくりもしたがそれ以上に頭にもきたのでこちらからの連絡を控えていた。

 先月の終わりくらいに彼が勤めていた会社の状況が悪くなってきたことがメールされてきた。休日だったがマスヲは出勤中だったので、その旨だけを返すと前とは違って気を使ったような丁寧な返信を頂いた。
 自分が何かを聞いてもらいたいので、手の平を返したのがまるわかりだった。怒れるよりも呆れるばかりだった。

 昨日、もし今日マスヲに時間が取れるようなら飲みに行かないかと誘われた。断るか悩んだが、結局出かけることにした。今の現場ではストレスが溜まるのでお酒でも飲まなければやっていられないからだ。
 人に気を使えないような相手なので、気分が悪くなればすぐに解散して、自分の行きたい店に行ってひとりで飲むのも悪くないと考えたからだ。

 どうやら、彼は次の会社の内定が1社は出ているようだ。そのことについての相談という名目なのだろうが、所詮こちらから見れば他人事。それでも、酒の魔力のせいか会っている内に同情して真剣に話を聞いているかもしれない。
 人から見ればお人好しに見えるかもしれないが、それも自分に取っては数少ない長所だとも思っているので、仕方のないことだろう。

 あとはお金と時間にルーズな彼が時間通りに待ち合わせの場所に来てくれることと、彼自身の希望を満たせるような飲み方が出来るような金額を財布に用意してきてくれるかを心配している。

串 勝男の恋煩い?

 今日の勝男*1は朝から荒れていた。
hatehatehahaha.hatenablog.com
 マスヲに対して普段から好意的ではないことは知っていたが、普段よりも数センチ自席からはみ出してマスヲの机を占拠していた。
 こちらが視線をその辺りに移すとさりげなく自分の陣地に少しだけ退却した。
 午前中から熊のようにあちこちのエンジニアの席を歩き回っていたが、イライラして落ち着かない様子だった。仕事が手についていないようにも見えた。彼は仕事が好きなはずのに。

 そしてついに午後に事件が起きた。このblogでは書けないような品のない捨て台詞を吐いて、音を立てて椅子から立ちあがるとあるプロパー社員のところに真っ直ぐに向かった。後ろ姿には負のオーラをまといながら。
 そして長い間、プロパー社員に対して何かをぶちまけるように長い間話し込んでいた。どうやらプロパー側にある程度の原因があることが聞こえてくる言葉から伺えたのだが、それ以上に彼の中で何かが切れてしまったような感じに見えた。

 勝男はたまにマスヲが心で思っているようなことを今までも時々呟いていた。どうせ傭兵だからさ、と。そのときに、マスヲと同じようなことを感じていることがわかってもシンパシーは感じなかったが、今日だけはほんの少しだけ感じた瞬間があった。

 夕方、勝男が話し込んでいたプロパー社員がわざわざ彼の自席まできて彼が不満に思っていたことについての現状での答えを説明にきたのだった。
 一旦、プロパー社員の話が途切れると勝男は言った。「いいですよ、気を使ってもらわなくても」吐き捨てるように彼は続けた。「外注の1人がただイライラしているだけですから」

 勝男がマスヲよりもエンジニアとして能力もあり、向上心もあることは認めている。だからこそ、まわりにも期待しすぎてしまうのだろう。
 マスヲはもうそんな時代はとっくに過ぎた。まわりにも、そして自分自身にも期待しすぎないようにしている。性善説で考えていると自分の気持ちが持たないからだ。

 それからは、彼はなんだか投げやりに見えた。普段なら、自分よりも長い残業をするのだが今日は終礼が終わるとさっさと帰ってしまった。
 あとで気がついたのだが、彼は今日も間食はしなかった。居なくなった机の隅にコーミソースだけが残されていた。
 彼が自分をいつも以上にコントロールできなくなったのはマドンナが居なくなったことが関係しているのではと考えたが、それはあまりにも勘繰り過ぎだろうか。

*1:勝男については先日書いたblogを見てもらえると愛着がわくかもしれない?

お久しぶりねとさようなら

 昨夜、飲みに行った帰りに自宅から最寄りの駅前でアネゴにばったり出会った。彼女が副業先を辞めてからは顔をあわせてなかったので、5か月ぶりに会話をしたことになる。
hatehatehahaha.hatenablog.com
 副業先でアネゴを見かけた人たちは老け込んだと言っていたが、夜のせいか自分が酔っていたせいか皆が口にしていたほどではないと話しながら感じていた。
 こちらがお酒のせいで陽気だったこともあってか、彼女も幾分明るく見えた。
 彼女は副業先を辞めたことにより、3つの職場を掛け持ちしているようで大変ではあるかもしれないが、彼女なりに納得して新しい道を進んでいるようだ。
 かつて一緒に働いた人間でも彼女のようにきちんと挨拶をしてくれる人が普通だと思っていたが、最近は彼女のような人が少なくなっている気がしてならない。特に自分が正業としているIT業界の人間は。

 今朝、出勤するとちょっとした変化があった。今の現場で一番気になっていた女性が別の部屋に引っ越すことになった。
hatehatehahaha.hatenablog.com
 引っ越しとはいっても何となく彼女がこのプロジェクトから離任するのではないかと思っていると、意外な人物も同じように感じていたのにはびっくりした。その人物はマスヲの隣に座っている、『串 勝男』だった。
hatehatehahaha.hatenablog.com
 彼女が片づけをしている様子をセンチメンタルな眼差しで見ながら、次のように呟いたのだ。「名前も知らない、話したこともない」と。出来が悪くて恥ずかしいポエムのように。

 彼は今日1日、普段よりなんとなく物静かだったような気もするし、何よりびっくりしたのは串カツどころか間食を一切しなかったことだ。
 彼なりに何かセンチメンタルになる理由があるのだろうか。もちろんマスヲにはわからないし、彼の心情には興味はない。

 初めは彼と女性のタイプが被ったことが何となく気になっていたが、今は違う感情を抱いている。彼女は誰が見てもきっと魅力的な女性なのだろうと。
 マスヲは仕事上で接点があったために彼女と会話したこともあったし、仕事そっちのけで座席表をしっかりチェックしているので、彼女の名前も知っている。
 だが、彼女は『串 勝男』やマスヲの名前を知っていたのだろうか。知っていたとしたら、どこかで再開した時には、挨拶してくれるのだろうか。
 先にこちらが彼女を見かけたら声をかけるだろうが、その時に無視をされたり、彼女の記憶に残っていなかったとしたらと考えると、なんとなく切ない。

ドラッカーを読めとまでは言わないが

 副業先の責任者はマスヲより5歳ほど年長で10年ほどの付き合いになる。
 見た目は自分より背が高く、優男風の甘い顔をしているせいか見た目はそれほど悪くない。マスヲも第1印象はかなり好感度が高かった。

 だが、同一人物と付き合い続ける中で彼ほど好感度や期待を下げ続ける人物には未だかって出会ったことがない。この先も彼ほど最初の印象から減点続けさせる人物には出会えないのではないだろうか。
 そのせいで、彼とは必要最低限のことしか話さないようにしている。

 最近、彼にはファーストネームにちなんでマコちゃんという可愛らしいニックネームが着いたが、その可愛らしさも彼の思考レベルに幼稚さにちなんでつけられたような気がする。

 マコちゃんのエピソードは取り挙げはじめたら一冊の本になりそうなくらい豊富なので、今回はその中からひとつだけ紹介する。
 数年前に彼がシフトのスケジュールの話をしてきた。店のバイトやパートのスケジュール調整が上手くいっていないことがわかった。その状況の理解を一方的にこちらに押し付けてきたのだ。かなり上から目線の言動で。
 いくら相手が年長で頭がゆるいことがわかっていても、我慢しきれずに正論として言いたいことを言わせてもらった。彼はその後に一言も反論できなかった。

 翌週に彼に会ったときに500mlの特保のコーラー1本をマスヲに差し入れてくれた。マスヲが夏の間は仕事中に口にすることを気にしていたのは意外だった。
 謝罪の言葉などはなかったが他の店の従業員たちと彼が自分に非があったことを認めたからこそ、そのお詫びだろうと噂になった。私は何ももらったことが無いと未だに口にするパートの人もいる。
 マスヲだけでなく、他の従業員も彼女の方がお礼やお詫びとして何かを受け取る権利があると思っていることだろう。
 それにしても、いい大人が人にお詫びする相手に200円に満たないものを1本だけ相手にプレゼントできる感覚は素晴らしい。どうしたらそのような微妙な感覚を備えることが出来るのだろうか。

 そんな彼から今日、11月の3連休のスケジュールについての打診が珍しくあった。彼が何も考えずにお気に入りの従業員に3連休を与えてしまったことが原因だろう。
 彼の愛読者を何冊か聞いたがあまりにも恥ずかしいのでここでは書けない。たまにはもうちょっと違う視点で物事を考えられるような本を読んでくれないだろうか。読書の秋だから。

ABSは壊れたままだが

 金曜日に愛車が車検から戻ってきた。今回で9回目の車検だ。ここ数回は、自宅近くの修理工場でお願いしている。すっかり顔なじみなので平日は車に乗らないので時間はかけてもらっても構わないことを話してあったが、金曜日まで戻らなかったので、だんだんと心配にはなっていた。

 新車で19年前に買ったので、170,000㎞以上走行しているので、何か不具合があってもおかしくないくらいに使い込んでいるからだ。最近では、今年の春先にクーラントが故障して修理をしたくらいだ。

 車を購入したのは20代だったので、様々な思い出が詰まっている。東北一周を初め何回かの1人旅から、友人や妻との旅行で国内の至る所を訪れている。
 また助手席には、結婚前には何人かの女性を助手席に乗せてドライブしたこともあるが、その女性たちのほとんどとはその思い出話をすることはできないが、自分の中では良い思い出になっている。
 車検が通らなかったら、違う車に乗り換えることを考えだすとそれらのことを思い返すことが増えてきた。

 できれば予算的にも今回だけは車検を通したかった。今回の車検を通せば次の車検期限までには家の購入ローンの支払いが終わる。
 次の車も新車で購入したいと考えているので、ローンが終わっているタイミングの方が金銭的な負担も楽になると考えていたからだ。

 車検や整備だけでなく、綺麗に洗車されて戻ってきた愛車を見た時にはほっとした。昨日、車検費用を支払いにいくと担当者が車の状態を話してくれた。
 ABSを制御する部品が壊れていて、その部品を取り換えたかったようだが、部品が今では生産されていなくて手に入れられなかったようだ。20年前の部品が手に入らないのは当然だろう。
 時間がかかったのはおそらく、おそらく他のルートでの部品の取得や代用品なども検討してくれたのではないかと考えている。

 もし、次の車検も通すことになると、そのころには元号も変わっている可能性も充分にある。走行距離はどれくらいになっているのだろうか。
 特段丁寧に運転していないし細目にメンテナンスをしている訳でもないが、本当にいい車に当たったと思っている。
 購入したときにはこんなに長く乗り続けることなんて想像していなかったが、欲しくて買った車種だったので今でも納得して乗れているのかもしれない。
 ABSは修理出来なかったがまだしばらくは乗り続けることが出来そうだし、乗り続けたいと考えている。