淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

露天風呂での会話

 今日から明日までの予定でチャオ御岳スノーリゾートにスキーに来ている。事前に今日は降雪の天気予報が出ていたが、昼過ぎに2時間くらい雪が降った。4月の終わりに雪が降るのを見て他のボーダー、スキーやもビックリしているようだった。

 今夜は長野県開田高原にある旅館で宿泊する予定だ。旅館なので内風呂もあるのだが、少し足を延ばして「御岳明神温泉 やまゆり荘」という日帰りの入浴施設を利用した。

 開田高原マイアスキー場の近くにあるため、そのスキー場の帰りに寄らせてもらったことが今までにも何度かあった。
 施設内には露天風呂があるのだが、マスヲが利用するのはいつもスキーができる冬のために、露天風呂はいつもクローズされていたが、今日は初めて入浴できた。
 マスヲはかけ流しの温泉と露天風呂が大好きです。もともとこの温泉は源泉の温度が高いため、露天で入れたら最高だろうなぁ、と思っていたのではじめて希望がかなった。

 普段、家の近所のスーパー銭湯を利用することも多く、近くの違うふたつの銭湯の回数券を常備しているほどだ。
 両銭湯ともに炭酸泉を露天にしているために、マスヲも含めて利用者の入浴時間が長くなりがちでただでさえ回転率が悪い。
 しかも、最近の傾向として深夜になると10代後半から20代後半の若者が露天風呂で入浴しながら悩みを語っていることが多い。やっと湯船からあがるかと思うと、グループ内の誰かが話しかけてまた半身浴に変えながら入浴時間が伸びることなんてしょっちゅうだ。
 本人たちは人生でも語っている気になって、青春に浸って気持ちがいいのかもしれないが、マスヲはひとり静かに入浴したいと思っていることの方が多いので、そんなときは気分が悪くなる。
 そういう話をするなとは思ってなくて場所を変えて欲しいと思っているのだ。そんな話は酒場で飲みながらしろ、といつも心の中で毒づいている。

 普段マスヲはそんな勝手なことを思っているのにも関わらず、今日は露天風呂での会話にすっかり入りこんでしまった。
 本当に偶然のようだったが、若い薬剤師とその恩師がばったりと明神御岳温泉の露天風呂で再開したようだった。
 その若い薬剤師は、現在ある地方の県立病院につとめているようで、薬剤師の求人をかけているのになかなか人が集まらないと恩師に愚痴っていたのだ。
「お前がいるからだよ」などと恩師は若い薬剤師をちゃかしていた。
「処方箋薬局が人気があるようで」と若者が独り言にもきこえるような感じで言い返した。
病院には8人の薬剤師が勤務していて2人の求人を募集しているのだが、人が集まらないために薬剤部の部長が定年を過ぎているのに辞められずにいるほどのようだった。

「やりがいは総合病院のほうがあるのにね」とマスヲはいきなり会話に割って入ってしまった。
 まず、自分の知人の息子も薬学部に在籍しているが、彼も処方箋薬局を希望していること。
 自分がむかし、ある私立の総合病院に勤めていることなどを話した。
 マスヲがエンジニアで電子カルテなどの医療システムのメンテナンスなどを行っていたことや、在職中にNSTの話が理事会から突然湧いてきて管理栄養士と薬剤師が苦労していた話などで盛り上がった。
 会話の中で聞いたのだがその薬剤師の彼は病院ではNSTのリーダーだったこともあったかもしれない。

 他の露天風呂の入浴者も結構いたので、普段のマスヲのように静かに入浴したかった人たちもいたかもしれない、と露天風呂から上がってから反省した。
 それから、露天風呂ならではの人同士のコミュニケーションを高める何かがあるかもしれないとも、考えた。
 これから若者たちが入浴中の会話で盛り上がっていても広い心で聞き流すようにできるような大人が増えるといいかなと思った(マスヲはなれるのだろうか?)。

 また、昔は飲酒運転に寛容だった世相もあるだろうがマスヲたちは居酒屋なんかで青臭い話を散々話し、時には相手にむかってつっかかるくらいまで、本音で話し合ったと思い返せる思い出もある。
 今の若者にそういった話ができる場がスーパー銭湯の他にもいくつかあるのだろうか。友人に本気で向きになって話をすることがあるのだろうか(マスヲたちはオッサンになった今でも時々旧友同士でみっともない喧嘩をしているが)。
 酔っぱらって書いているせいか、よりオッサンぽい内容になってきたので今夜はこのあたりで筆を置きたい。