7月初めからしばらく会社から休みを頂くことになっている。いつから次の現場になるかわからないので、今のうちにやりたいこと、行きたいことをしておこうと思って早速、今日出かけた。
早朝に長良川沿いの国道156号線を車で北上する。途中の道の駅でトイレ休憩した際に、長良川を眺めると心なしか清流からも初夏を感じる。
途中で156号線を左に折れて山道を20分くらい走ると、目的地に到着した。目的地はウイングヒルズ白鳥リゾート。
今日は2年ぶりにウイングヒルズ白鳥リゾートのサマーゲレンデを滑走するつもりだった。
実は6月29日に取得した有給休暇の目的はサマーゲレンデを滑走するつもりだったのだが、7月14日までは金曜日から月曜日までしか営業しないために、滑走できなかったのだ。
仕事の情報収集不足なら仕方がないが、レジャーの情報収集を怠るなんて遊び人としては恥ずかしかった。
サマーゲレンデといっても、雪上を滑走できるわけではない。人工スノーマット「PIS*LAB」が敷き詰められたゲレンデを滑走するのだ。
ブーツとストックは普段使用するもので問題ないのだが、スキー板だけは専用のものを使用することをゲレンデ側からは推奨されている。
専用板にワックスを塗り、散水されたプラスチック製の人工芝のような白色マットを滑走するのだ。
全長はおよそ1000メートルでクワッドリフト1本を乗車して滑走できる。当然、スキーだけでなくスノーボードも滑走できるのだが、今日滑走していたお客の比率は4:1くらいで圧倒的にスキー客が多かった。
昨年も何回か滑走するつもりで、散水されるマット状を滑走する対策として3万円ほどする高価な合羽を購入したのだが、スケジュールが立たずに結局一度も滑走できなかった。
今年は月に1度はサマーゲレンデを滑るつもりでいた。昨年1度もサマーゲレンデを滑れなかったことも理由のひとつだが、それ以上の理由がある。
春スキーで訪れた御岳チャオスノーリゾートの帰りに立ち寄った濁河温泉で、67歳の男性がその年齢でバッジテストのテクニカルプライズを取得したことを自慢げに話してきたのだ。
初めは半信半疑で聞いていたのだが、彼のスキー理論などを聞いているうちに納得した。
納得すると今度はマスヲがトレーニング方法などをいくつか聞いたのだが、シーズンオフのトレーニングを聞いたら初めは特別なことはしていないと言っていたが、こちらがしつこく聞くとウイングヒルズのサマーゲレンデに月1回は行くことをすすめてくれたのだ。
マスヲの今シーズンの雪上滑走は5月で終わっているので、そういう意味でも本当は先日の木曜日に滑走したかったのだ。ぎりぎり6月滑走になるので月1回ペースを守れることになったからだ。
今までは散水された水でブーツが濡れることが嫌だったのでスキー道具一式をレンタルしたのだが、雪上で使用するブーツで滑ったほうがいいことも聞いていたので、今回はスキー板だけを借りた。しかも上級板が良いと言われていたので、その板を借りたのだが4時間レンタルで4000円、1日で5000円もしたので少し怯んだが上級板を借りた。
2年ぶりにサマーゲレンデを滑ってみてすぐに良かったと思った。
まず気が付いたのは1か月滑ってないだけで自分がスキー板に乗るポジションが悪くなっていることだ。
自分のブーツで滑ったせいかレンタルブーツで滑ったときよりも、雪上で滑った感覚に近い感じがした。
また、「PIS*LAB」を滑るデメリットとしてスキー板のエッジがへたってくるのだが、それを滑走中にフィーリングで感じることが出来たことだ。
最後に確実に自分のスキー技術の向上を確信した。2年前のときは大回りで滑ることも苦労していたせいか、ゲレンデ幅が狭く感じて怖かったが、今回はゲレンデ幅が広く感じたし大回りであれば、慣れてくるにしたがって自分のフィーリングに近い感覚で滑ることができた。
初めは1日滑ることを考えてスキー板を1日レンタルにしてしまったが、昼食を取った後に数本滑るとかなり疲れてきた。
この疲れの早さも1か月のインターバルのせいかと思っていたが、リフト係りの人に聞いてみたら雪上に比べれば「PIS*LAB」のほうが疲れやすいことを当たり前の様に教えてくれた。
リフト券にセットでゲレンデサイドにある温泉入浴券もついていたので入浴して汗を流し、露天風呂で高原の風にあたっていると久しぶりに仕事以外で体を動かしたせいか爽快感を感じた。
ただやはり、思った以上に疲れていたようで帰りの運転は眠くて仕方がないために、3度も数十分ほどの仮眠を取りながら帰宅した。今週の金曜日も滑走するか迷っている。