会社から受けた健康診断の結果が帰ってきた。
初めは見落としそうになりそうだったが、最近自覚症状があるところが悪かったので、納得してはいるが当然良い気持ちはしない。
胃が悪いようで、『胃体部ホリープ(多)』と結果欄に記入してある。ちなみに前年の欄は『以上所見なし』だ。
今日の午前中に、かかりつけの内科医に検査結果と自覚症状を伝えて相談すると、胃カメラによる検査を受けることになった。ちなみに胃カメラによる検査も人生で初めての経験になる。
今の会社に入社する条件として日本一の自動車メーカーとその関連企業の仕事をしないことを約束していたのだが、日本一の自動車メーカーの仕事を丸1年、その関連会社の仕事を5か月もしていたために、胃も悲鳴を上げていたのかもしれない。
最後の現場の後半は、出勤日には朝食と昼食時にはほとんど食欲を感じなかったほどだ。食べないのも体に問題があると考えて、昼には麺類のみが喉を通るような状態だった。おかげで夏前にストレスによるダイエットが出来た。
社長との直接面談であきらかにマスヲの体調が悪いことがわかったようで、今長期の休みを頂いているのにも関わらず、次の現場の話しで日本一の自動車メーカーの仕事が候補として挙げられている。面談だけでも、という依頼のメールが昨日送られてきた。
マスヲも仮面社畜かもしれないが、サラリーマンなので会社の指示には最低限は従う。よって明日、その案件の面談だけは受けるが、ため息をつきたいほどだ。
マスヲが所属するような中小のソフトハウスやベンダーのビジネスモデルは、社員をプロジェクトと呼ばれる現場に派遣し、契約こそ月毎だが実際は日銭を会社が依頼元の会社からもらうというものだ。
マスヲのように社員が10人も満たないような会社だと、営業力も乏しいので、大会社と直接取引できない。
そのために、間に何社かが口利きとして入るので、マスヲが現場で働いて日銭を稼げば、間に入っている会社にもお金が落ちることになる。
マスヲが現場で働くことは僅かではあるが、自社だけでなくまわりの会社にもお金を回すことになるのだから、せめてマスヲの適正にあっている現場に1円でも高く売りつけてもらいたいし、そのタイミングもこちらの体調を考慮してもらいたいのだが………。
よくある愚痴になるかもしれないが、会社っていうやつは………。