淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

書いた人の特権

 先日まで、平野啓一郎の「マチネの終わりに」を再読していた。今日から遅ればせながら又吉直樹の「火花」を読んでいる。「マチネの終わりに」については近いうちに、感想のblogを書きたいと考えている。

 マスヲが一番本に入り込める時間は、帰宅する電車の中だ。できれば残業していないほうが疲れていないので、より本の世界に入り込みやすい。では、疲れた時や気分を変えたい時はどうするのか。座っているときは目を閉じて休んだり音楽を聞いたりしていたが、最近は新しい手段が加わった。

 自分のblogを読むことだ。ナルシスティックに思われるかもしれないが、まったく逆だ。直近では芥川賞作家の作品を2作続けて読んでいることもあってか、自分の文章力の拙さを感じるどころか、誤字を見つけたりして恥ずかしくなったりしているくらいだ。
 今から20年ほど前、小説を書きはじめたころはプロの作家の作品を読んでもそれほど文章そのものの上手さに惹かれることはなかったが、年を重ねるごとにプロ作家の文章に唸らされることが増えてきた。

 マスヲはこのblogにはその時の自分の感情や思考を多少は強調して書いている部分があるかもしれないが偽りなく書いている。書き初めてからほぼ120日になるので4か月ほど経つのだが、その中でも書き残しておかなかったら思い出すことが出来ないことが幾つもあることに気がついた。
 風景や他人の言動などもそうだが、1番大事なことはそれらの外的な要因によって影響を受けた自分の内面についてだろう。

 皆それぞれ、思い入れのある曲が1曲や2曲はあると思う。マスヲだってもちろんあるが、そういった曲を聞くとその曲に関連した昔の記憶が広がり、時には自分がびっくりするような細かな感情まで思い出せることがある。

 マスヲにとってこのblogを読み返すと直接書いたことはもちろん、書いたことに関連してはいるが書かなかったささやかな感覚や気持ちの動きなども思い出せることに気がついた。
 最近は残業続きで書きはじめるのが億劫なことも増えてきたが、後から自分自身で味わえる特権のためにも書き続けたいと考えている。
 それにしても、いつまでこの残業生活が続くのだろうか。プロジェクトに参加するときには稼働時間については考慮してくれるとのことだったのだが…。