淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

対価

 今日のランチはサイゼリヤで食べた。500円のランチとドリンクバーで税込610円。ランチが高い店が多い大須では魅力的な料金だ。
 今のプロジェクトに着任してからは時々利用しているのだがいつもお店は繁盛しているし、少し出遅れると1人での来店もウエイトがかかってしまうほどだ。

 マスヲの右隣に20代くらいの若い女性が座った。メニューを見て注文が決まると席にあるベルを押した。店員は忙しいようですぐに来なかった。女性は何度もベルを押し続けた。近くに店員が通りかかっても呼び止めることもしない。その代わりにベルを押し続けていたが、その間隔が短くなっていく。店内にベルが響き渡るのでこちらまでイライラしてきた。

 店員が注文を聞きにくると500円のランチではなく、マスヲより高価なメニューを注文した。だが、その注文の仕方もどことなく横柄な感じがした。
 彼女が着ていた服はそれなりの価格のもののように見えたが、よく見ると少しくたびれていた。学生には見えなかったが、OLや販売員などの仕事をしているような感じもしなかった。今日は休日なのだろうか。それとも主婦なのだろうか。

 彼女もマスヲと同じようにドリンクバーを注文していたのだが、ドリンクを取りに行き自席に戻ってくるとグラスを2つ持っていた。1つは野菜ジュース、もう1つはアイスティーだった。

 マスヲの副業先のラーメン屋はお冷がセルフサービスのため、今のような暑い時期には一度にグラスを2つ使って水を飲むお客も結構見かける。従業員のマスヲから見れば品が無いように思っているし、感じも悪い。
 それでも女性のお客でそんなことをしているのを今まで見たことが無い。

 彼女の店員に対する態度やドリンクバーの利用の仕方などを見ていると少なくとも飲食店では働いたことがないとしか思えなかった。
 だが、それ以上に彼女にはサービスに対する対価の感覚がずれている気がしてならなかった。
 マスヲならばAにはAの、BにはBのレベルに見合ったサービスしか求めないのだが、そうではない勘違いしている人たちが増えている気がする。
 そんな人たちが減らないかぎり、日本が真にデフレから脱却するのは難しいのではないかとサイゼリヤをあとにしながら考えた。