淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

瀬戸物祭り

 子供のころから馴染みのある祭りだがここ数年、瀬戸物祭りに出かけていない。母親が瀬戸の県立高校を卒業しているので子供のころから母親によく連れて行かれたからだ。
 尾張瀬戸駅前から瀬戸川沿いの陶器の廉売市が有名だが、マスヲにとってはそれよりも重要なイベントがある。
 瀬戸物祭り中の土曜の夜に花火が打ちあがるのだ。夏の間中に花火を見忘れていて、花火が見たくなった年などはこの花火だけを目当てに出かけることもあった。

 何かの因果かもしれないがマスヲも母親とは別の学校ではあるが瀬戸にある公立高校に進学して卒業した。
 在学中は放送部に在籍していたのだが、アナウンス技術に優れている部員は場内アナウンスのボランティアとして駆り出されていた。ちなみにマスヲは場内アナウンスの手伝いをしたことはないのだが、他の部員がお手伝いをしている以上、祭りに顔を出さなくてはいけなかった。

 瀬戸物祭りは雨が降ることが多いが今年は雨の心配はなさそうだ。瀬戸物祭りは磁租である加藤民吉を祀るお祭りなのだが、雨が降りやすいのは加藤民吉に絡む逸話が関係していると言われている。

 実は今年は久しぶりに祭りに出かけようかと考えていた。今年は花火を見ていないし娘と夏休みに夏らしいことを一緒に体験できなかったので一緒に花火が見たかったからだ。
 週初めに妻にメールで連絡したら予定があるとの理由で断れてしまった。どうしても譲れない理由があれば仕方がないが、娘に聞いてくれたのかも怪しかった。メールの返信が即答だったからだ。

 だが、妻のその態度に今回は正直救われた。
 先日、仕事の現場で緊急の会議が行われた。今まで一度も会議や打ち合わせなど開かれたことがなかったのでそれだけで嫌な予感がしていた。
 マスヲと同じ作業をしている外注エンジニアたちに今の工程の作業を9月中に必ず終わらせて欲しいと無理強いをしてきたのだ。
 彼らとは理論的な話合いは無理だと日ごろから考えていたので自分の本音を話さなかったが、マスヲより年長のエンジニアが明らかに工数不足であり、プロパー側のスケジューリングミスであることの根拠を挙げて丁寧に説明したのだ。
 マスヲは彼の話を聞きながら大人だと関心もしたが、所詮意味のない結果になるとも思っていた。
 案の定、会が進行するにしたがってプロパー側は無理を重々承知でお願いしたいとの言葉で会は終わってしまった。
 よって9月中、残業はもちろんのこと多数の休日出勤が発生することが確定した。今日もこれから出勤することになっているので、もし、娘と祭りに行く約束をしていたら彼女をがっかりさせることになっていただろう。