実弟は婚活に励んでいる。毎週のようにお見合いパーティーに通い、その度にパーティーの塩梅について報告してくる。何人かと連絡先が交換できたとか、今回は収穫がなかったとか。
そんな同じ様な話を1年以上は聞いている気がする。たまには誰かと交際に発展するが長続きしない。何回かデートを重ねては別れている。
ちなみに弟のスペックは身長175センチで太っているわけではないし、外見はイケメンほどではないがマスヲと違って悪くはない。年齢は40歳で東京の有名私大を卒業していて現在は食品関係の営業をしている。貯蓄は最低でも2本あり*1、小型車ではあるが外車に乗っている。
ある作家の言葉ではないがある程度のスペックなのに売れ残っているのにはそれなりの訳があるはずだ。
マスヲも母親もそれを感じているが本人は分からないようだ。
人は他人のことには気づきやすいが自分のことには気づき難いので仕方がないとは思うのだが、身内の2人は何故わからないのかが気になっている。
先日、弟に会ったときに酔って愚痴っていた言葉が忘れられない。
「好きなタイプを聞くとほとんどの女性は優しい人って言うけど、優しい人ってなんなんだよ」と。
マスヲは弟と違ってスペックが悪いために、早くから努力してきたので、その分早くその壁にはぶち当たったが明確な答えには辿りつかなかった。
だが、今ならこの答えに明確に答えてくれる名著?がある。水野愛也が書いた『LOVE理論』だ。ドラマにもなったほどなので知っている読者もいるとは思うが、彼はこの著作の中で、『うわっつらKINDNESS理論』を唱えている。
要は人の本質的な優しさなんて簡単にわかるものではないのだから、割り切ってわかり易い優しさを男性に装うことを提案しているのだ。
その具体的な例として55項目を挙げているが一部を以下に列挙する。
- 車道側を歩く
- メールは男が出して終わる
- エレベーターから降りるとき扉を押さえる
- メニューが一つしかない場合、女向きにする
- 髪型(アクセサリーなど)を変えた場合すぐ気づく
55項目全部を読むと本当に上っ面だと思うし、読んでいるときに痒くなってくるほどだったが、彼が本当に女性の求める優しさを纏いたいのであれば、この本を読んだ方がいいかとも思うが本を貸すかを迷っている。
彼は素直でないのだが、そこは兄弟らしくそっくりなので…。
*1:マスヲと一桁違う