淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

続けていること

 自分で言うのもなんだが怠惰で飽きっぽい性格だ。そのせいで長く続けていることなんてほとんどないが、それでもわずかに続けていることがある。40年以上生きてきて20年以上続けていることはスキーと選挙の投票だ。
 選挙については国民の権利であるとともに義務でもあるので当たり前だと思っているが、マスヲにはそれ以上の思いがある。

 学生のころの好きな科目のひとつが歴史だった。国内外、東西を問わずに興味が今もある。中学校や高校で歴史の授業を担当してくれた担任にも恵まれていたのかもしれない。
 高校の世界史の授業でのことだった。授業が始まって教師はいきなり生徒に呼びかけた。今日は何の日か知っていますか、と。普段わりと穏やかなタイプの人だったので生徒は皆あっけにとられていたなかで、彼は言葉を続けた。今日はフランス革命が始まった日です、と。
 さらに彼は続けて歌い出した。フランス国家のラ・マルセイエーズを。彼は酒井典子ファンであることを雑談で良く話しいて、その雑談の中で生徒が煽てていたら『のりピー音頭』を歌ったことはあったがそのときとは比べられないくらい真剣に歌っていた。

 彼のそのパフォーマンスのお陰で、今マスヲが当たり前のように行使できる様々な民主的な権利も全て前人たちの多くの血が流された結果によるものだと考えるようになった。
 前人たちの行動や痛みや思いなどに対して最低限の敬意を払うためにマスヲは必ず選挙に行くようにしている。

 スキーはマスヲにとって唯一体を動かす趣味だ。その魅力を人に聞かれても説明するのは難しい。
 始めたころはスピード感にはまっていて、大したスキルも無いくせに自分のレベルにあっていない斜度で暴走して、人にぶつかったりして迷惑をかけたことも何度かあった。
 最近は、暴走もしないし無理もしない。1人でゲレンデに出かけることも増えたし、一昨年からはあるスキー場のシーズン券を買い続けているほどなのに、その魅力を人に伝えるのは難しい。
 ただ、自分の娘と一緒に滑ることは楽しいし心が和む。スキーを始めたころには自分の人生にそんな日がくるとは想像もしていなかった。

 20年続けていることがふたつしかないのに、マスヲには40年以上の友人でいてくれる人物が2人いる。
 そのうちの1人の妻が息子に諭していたのが忘れられない。お父さんと淡白さんはあなたの今の歳の時にはもう友達だったの。あなたもそんなに長く続けられる友達を見つけられる、と。
 彼女が子供に諭しているのを見ていたら神々しく見えたが、母親のオーラというのはつまらないものを錯覚させるパワーもあるのだろう。