淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

お昼休みにメイド喫茶で奨学金について考えさせられた

 月曜日から毎日、お昼休みを1時間ほど遅らせて取っている。仕事のせいで仕方なく。皆がデータにアクセスしないときにしか出来ない作業があるためだ。

 休みをずらして取得していることはメールで現場の管理者たちに連絡してあるのだが、ある年下のプロパー社員が自分に気を使って忠告してくれたのだ。社長に怒られるかもしれないと。
 まわりが作業をしている中、自分の机でうつ伏して昼寝をしていたからだ。管理者に了承を得ていることを説明したら、彼は少しばつが悪そうだった。

 どういう訳か今の業種で働くことになってから、ひとまわり以上、年下の人間には割と気に入られることが多い気がする。その分年上の人間には自分からつっかかったり、つっかかられたりすることが多い。

 吉野家で牛すき鍋膳を食べたが残りの休み時間はかなりある。事務所に戻ると彼のように自分のことで誰かに気を使わせるのは悪いので、時間まで事務所に戻らないことにした。
 どこで時間をつぶすか考えたが、大須らしい所で過ごすことを思いついた。メイド喫茶だ。
 お昼休みなら混雑しているだろうが、13時を過ぎているのでメイドたちとのんびりとたわいもないことを話せたら気分転換になるかもしれない考えたからだ。

 あるメイド喫茶に入店すると、お決まりのフレーズで迎えられた。お帰りなさいご主人様、と。
 変な話だが、高校生の制服姿のキャストたちに初めてですかと聞かれた。お帰りなさいと言われたはずなのに。
 初めてだと答えた。すると、その店の説明を一通りしてくれ、普段はメイド姿がユニフォームなのだが今日は水曜日だけは違った衣装になるようで、今日は学生服だったらしい。

 店内のお客は3人。全員男性で自分がちょうど年齢的には中間だった。といっても兄も弟も自分と5歳ほどしか変わらないように見えた。
 注文したホットコーヒーを飲みながら話をしたが、ほとんどの話題は飲んでいるコーヒーと同じくらい興味深いものはなかった。

 だが、最後に接客してくれたメイドだけは違った。彼女は学生で来年就職らしく内定ももらっているようだ。
 だが、彼女が4年間通った大学の学費はほとんど奨学金で賄ったらしいので、奨学金を返すことが重荷になっているようだった。自分には経験のないことだったので、かけてあげる言葉は見つからなかった。

 今回の衆議院議員選挙で与党は幼児教育無償化や私立高校授業料の実質無償化などに充てることを公約としていた。
 だが、一時期問題となっていた大学生などへの給付型の奨学金についての議論はどこへ行ってしまったのだろうか。まさか、メイド喫茶でそんなことを考えさせられるとは思わなかった。