淡白マスヲのたんぱく宣言 

40過ぎのおっさんのエッセイ。昨日より、今日見たことや感じたことを毎日書きたいと思っています。

酔っぱらいの相手

 昨日は自分が所属している同人誌の合評会だったが、長い間会っていない人に会うことができた。
 自分とほぼ同じころに同人誌の主宰が講師を務めている文章教室で知り合った男性に。彼は今85歳なので自分とは40近く年齢が離れているが教室では同期だった。

 自分や彼以外にも文章教室から同人誌に参加した人が複数いたが、自分と同期と言える人は彼だけだ。自分のように文章を書くことを辞めてしまった人や、同人誌に在籍しながらも亡くなった人もいる。
 再会した同期の彼も最近は体調が悪かったらしい。だが、肝臓は健康らしくて合評会の後の忘年会にも参加してくれた。

 彼は普段から闊達で明るかったが、お酒が入ると更に雄弁になる典型的なタイプだ。その雄弁のお陰でいくつか勉強になったことがある。
 当時、20代のころ忠臣蔵に興味を持てなかった。歴史は昔から好きだったので、時代劇自体に興味がない訳ではないのに。
 毎年、年末になると忠臣蔵の時代劇が放送されるのが不思議で仕方がなかった。

 自分の思っていることを彼に言うと、忠臣蔵の魅力を熱弁してくれた。酒でいい感じに彼のエンジンが温まっていたせいもあるだろう。
 彼の話を聞いてから忠臣蔵の見方が変わった。少しずつ興味が出てきたので今では忠臣蔵のことをそれなりに知っていると言えるだろう。

 仕事上で赤穂出身の女性と知り合ったことがある。敵地に来る気になった理由を冗談っぽく話したら彼女との距離が少し縮まった。
 赤穂の人は愛知に対してはどうしても忠臣蔵の印象で見てしまうらしい。
 彼女はそれ以上に愛知の人が赤穂出身であることを話しても忠臣蔵のことに触れる人がほとんどいないことに驚いていた。

 昨夜も忠臣蔵の魅力を教えてもらった思い出話などを出来たのが楽しかった。彼が途中から冷酒を飲みだしたので、自分も付き合った。
 その前にはビールとワインを飲んでいたのだが、彼と飲んだ日本酒が一番美味しかった。

 ある同人に酔っぱらいの相手をして頂いてとお礼のようなニュアンスの言葉を言われたが、自分は彼と楽しんで飲んでいただけだ。お礼を言われる覚えはまったくない。
 人がお酒に酔って支離滅裂なことを口にしているような状態でも、その人の人間性の一部だと自分は考える。魅力のある人はお酒に酔っても大抵の場合は魅力的だ。

 お酒の席ではお互い様。自分も忘年会の後に1人で違う店に飲みに行き、日付が変わるまで飲んでいた。スパークリングワインなども飲んだせいで、ところどころ記憶も曖昧だ。相手をしてくれた人たちも、お互い様だと気持ちを広く持ってくれていたと自分は信じたい。