淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

Happy Xmas

 昨夜は友人と会食をし、楽しいひと時を過ごせた。夕方からの時間があっという間に過ぎてしまった。
 日付が変わり、クリスマスイブになってしまったのでタクシーで帰宅することにした。

 今年はここ数年でタクシーに乗った回数が多い。そのせいか運転者にもそれぞれ個性があることを感じさせられた。また乗車させてもらいたい運転手もいれば、そうでない人も何人かいた。
 昨夜のドライバーは残念ながら後者だった。楽しくいい気分で酔っていたのだが、運転手に雰囲気を少し壊された。

 70代のドライバーで3人の息子がいるらしい。その息子3人は彼にとっては全員自慢の対象のようだ。
 人に聞かされたくない話題テーマの中で、愚痴と自慢話が代表格だと自分は感じている。
 不完全な親だという自覚がある自分でも、それ以上に親馬鹿だとも思っている。
 だから、他人が自分の子供のことを自慢げに話すのもある程度は我慢できるのだが、それでも限度はある。

 酔っていて思考が鈍っていたせいか、何がそんなに自慢できる息子たちなのか不思議で仕方がなかったし、聞かされ続けていたので気分も悪くなってきたので、自分から話題を変えた。

 自分が娘に感謝したいのは、考え方が広くなり未来志向に変わったと思えることだ。自惚れかもしれないが。
 普通に考えれば彼女より自分は先に死ぬ。自分のいなくなった後の世界を彼女がどう生きるのか、またその時の世界のために自分の微力で何ができるのかを多少なりとも考えることが増えてきたからだ。

 話題を変えたあとの運転手との会話でも、彼の自分勝手さと社会に対する無関心さしか感じなかった。
 途中からはあまり彼とも話さなくなった。それでも早く車から降りたかった。自宅に着くのが待ち遠しかった。

 車から降りるとある曲がすぐに聞きたくなった。その曲とは『Happy Xmas (War Is Over)』だ。ジョンレノンの名作の。
 初めて聞いたときは10代だったと思う。その当時は心に引っ掛かるものは何もなかった。詞の意味を理解する英語力は今でも乏しいが、それ以上にこの曲が作られた時代的社会的背景に対して無知だったためだろう。
 今年もこの曲を聞く余裕を自分は持つことができた。世界中でこの曲を聞きたい人が自分と同じようにその余裕を持つことが出来ることを祈りたい。出来れば来年も。