淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

人に優しくするためには

 マスヲの仕事はシステムエンジニア。コンピュータを扱う仕事柄、知人や友人などからパソコンや電子機器に関する問い合わせやヘルプが要請されることがままある。

 むかしの職場でお世話になった方から、ある宿題が出されていた。その方は自分より10歳ほど年長の男性だ。出題の時期は昨年の秋ごろだったと思う。
 依頼の内容はUSBメモリにインストールされているポータブル用のメールソフトが起動しなくなってしまったので、起動できるようにして欲しいとの要望だった。
 宿題の提出期限が定められていないことをよいことに、なかなか宿題を完了することができなかった。
 7月から参加した現場での仕事と自分が持っているパソコンのスペックを自分自身の言い訳にして。

 年末に新しいノートパソコンを買ったことで作業環境は整った。また年末からの休みを利用して少しずつ対応をはじめた。
 前準備として、データのバックアップをするところから。新しいパソコンはSSDを搭載しているので、データのアクセススピードが今まで使っていたパソコンよりも段違いに速い。預かったUSBメモリには考えていた以上のデータ量が記録されていたので、その性能には助けられた。

 バックアップが終わったら実作業にとりかかった。最初は起動時のエラーを回避する方法での対応を試みた。インターネットで調査したいくつもの対応策を試してみたが上手くいかなかったのでアプローチを変えてみることにした。
 新しくメールソフトをインストールし、インストール先にバックアップデータを移す方法に方針を変更した。この方法でテストしたら上手くいったので、依頼主に連絡を取って状況を説明すると、今日か明日であればこちらが訪ねても大丈夫だということだった。

 まだ、次の現場が決まっていないため会社からは出勤の指示が出ていない。決まるまでは時間の融通が利く。逆に言えば次の現場が決まってしまえば、突然でも出勤しなくてはならないのが自社のルールだ。
 明日のことはわからないので今日、宿題の提出をすることにした。昨秋に出題されていた。

 宿題の出題者は岐阜県可児市在住だ。午後、車で向かった。自宅からは高速を使わなくても1時間ほどの距離なので14時過ぎに到着した。
 知人宅にお邪魔するやいなや、すぐに作業に取り掛かった。
 手順は簡単で作業量もそれほどでもないがデータ量が多いせいか意外と時間がかかった。その間、彼との雑談を楽しみながら。

 夕方までには作業が完了したので、帰路に着いた。自分みたいに度量の小さい人間が人に優しくするのは難しい。まずは、時間と体力の余裕がないと。他にどんなものが必要だろうかと考えながら、ハンドルを握っていた。冬の早い夕暮れの中で。