淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

褒められること褒めること

 昨日、近所に住んでいる友人とお酒を飲んだ。話題の中心はスキーに関わることが多かった。最年少のガールフレンドの父親でもある。
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 自分のスノーボードを習った経験から、もっと褒めてあげればよかったことを話した。昨日、自分がお世話になったインストラクターはおそらく20代。世間でいうゆとり世代スノーボードの講習中、彼らは自分を含めた全員を褒め続けていた。立ち上がることさえままならない自分でさえも。

 その話をしたら、友人が自分にはなかった観点で話をしてくれた。
 彼らは子供のころから自分が褒められることに慣れているから、楽に他人を褒めることが出来るのではないかたと。
 人を褒めるのは難しい。下手な褒められ方をすると、馬鹿にされたような気がするだけで不愉快になる。
 だが、的をえている褒められ方をすれば嬉しい。自分の気が付いていないことであれば尚更だろう。

 ある友人とガールズバーで飲んでいるときに、彼に対してやきもちを焼いたことがある。普段からそういう場では口数が少ない彼。自分はプライベートではいつも口数が多いので、その場でも当然自分の方が饒舌だった。
 すると2人と同席してくれていた店のスタッフが彼に対して次のように言い放った。目がきれいですね、と。
 それまではお客として彼女を特別意識したことはなかったのだが、それからは彼女にいつか褒められたいと思っていた。
 先日、その店のママに彼女のことを聞いたら辞めたそうだ。自分を褒める前に。やきもちのエピソードも一緒に話したらママはいつまでも笑い続けていた。

 子供のころから祖父母とも同居していたので、両親と弟を含めた6人家族で自分は育った。大人が4人も居たのに褒められて印象に残っていることはほとんどない。
 学校でもそうだ。運動神経も悪く、音痴で不器用だったので副教科で褒められることが難しいのはわかる。
 だが、中学校までの主要科目の成績は中の上。もっと記憶に残っているような褒められたことがあってもよさそうなものだが、それもない。
 人間は肯定されたほうが精神的にも強くなるし、褒められた方が能力も伸びることも証明されつつある。そのことがゆとり世代の育て方に良い影響があったのではないだろうか。

 ゆとり世代より上の世代は人を褒めるのが苦手なのはわかる、自分も含めて。
 だが、今からでも遅くはない。人間関係を円滑にして、相手の能力も向上する方法がわかっているのだから。
 人の良いところを見つけること、見つけたら素直に口にすることを前より少し意識すれだけなのに、慣れていないので難しいだろう。
 誰かが何かを褒めているのを聞いたら、まずそのことを褒めることから始めたら意外と簡単なのかもしれない?