今日の乗鞍は朝から晴れていた。朝一番の気温こそ-18℃だったが、風も穏やかで陽もさしていたために、それほど寒くも感じなかった。昨日まで雪が降り積もっていたせいもあり、絶好のコンディションだった。 ペンションからスキーを履いて、リフトを乗り継いでかもしかコースまで上がった。
かもしかコースのリフトに乗っていると風で木々に降り積もった雪が落ちる音がした。幻想的な雰囲気。
リフトを降りて滑り出すと想像通りのオフピステ。だが、技術が伴っていないために粉雪を飛ばすように滑るにはほど遠かった。
続いて鳥居尾根のリフトに向かった。今までいくつものスキー場で滑ったコースの中でもここのダウンヒルコースはお気に入りのひとつだ。このコースを滑ると自分の今のスキー技術が確認できる。
20歳のころはボーゲンに毛が生えたような滑りでこのコースを滑っていたのが懐かしいし、恥ずかしい。暴走するか停まるか転ぶかのいずれかの方法でこのコースを滑走したものだ。 ダウンヒルを何本か滑ったら疲れてきたので、休暇村方面のコースに向かった。乗鞍エリアとは違って人が少なくのんびりとしている。
休暇村エリアの最下部のリフト乗り場の前にあるレストランで休憩を取った。ポテトをつまみにビールを飲みながら。ゲレンデでビールを飲めるのは泊まりで来た醍醐味のひとつ。窓からぶら下がっている氷柱や雪景色を見ながらゆっくりとビールを味わった。 一通りコースを滑りスキーを満喫するとペンションに戻った。時間は13時を過ぎていた。今朝は9時ごろから滑走したので広い乗鞍高原スキー場も満喫できた。
少し早い気もしたが、スキーからスノーボードに履き替えた。ニットの帽子もヘルメットに被り直して。
山麓のリフトに乗ろうとすると乗場のおじさんに講釈された。リフトの乗り方と降り方を。仕方がない。自分のスノーボードのレベルは他人からみればまるっきり初心者なのだから。彼の講釈が利いたのかリフトから降りるときは今までで一番スマートに降りることが出来た。
パラダイスコースを降りると、後ろ向きの横滑りが様になってきた。調子にのって木の葉滑りに挑戦すると、それらしく滑れている気がする。
今日もリフトを1本乗って滑ることをスノーボードのノルマとしていたが、気分が乗ってきたのでやまぼうしリフトに続けて乗ってみた。今度は谷側に向かっての横滑りと木の葉滑りに挑戦した。後ろ向きほどではないが何とか横滑りは出来ている気がする。
4度目の挑戦で何とか木の葉滑りの形が出来てきた。やっとスノーボードで滑るという感覚を味わったが、楽しいかと言われれば答えは………。