淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

同志との再会

 今日は友人の家族ときそふくしまスキー場に出かけた。友人たちの徳のおかげか朝から良い天気。気温はそれほど上がらなかったが風もそれほど強くなくないために、体感温度はそれほど低くもない、絶好のコンディション。
 朝一から夕方までほぼ一日ゲレンデに滞在したが、最後まで雪質は良好だった。

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第2クワッドリフトからの眺望、今日は朝から天候も良かった。
 友人の子供たちの遊び相手になりながらも、わりと何本か自由に滑走もした。
 午前中の終わりに1人で第2クワッドリフトに乗車したときだった。見たことがあるゼッケンを見つけた。バッジテストの検定用のゼッケンを。
 そのゼッケンを身に着けた男性スキーヤーとリフトで隣になったので、話しかけた。何級の受験ですか、と。彼が2級だと教えてくれた。
 昨年ここで2級を受験して、小回りが1点足りずに不合格だったこと。その受験も含めて5回受験しても合格できなかったことなどを話した。
 すると、彼は自分が思ってもいないようなことを口にして話題を広げてくれた。昨年、おんたけ2240のバッジテストでご一緒しませんでしたか、と。

 そういえば、彼のウエアには見覚えがあった。自分はウエアを最近新調したのに、気がついてもらったのは相当自分の印象が彼に残っていたのだろう。確かに自分がいろいろな意味で個性的なのは否定しがたいが。
 一緒にテストを受けた後もまだテストを受けたことに、彼から驚かれた。
 話の流れで今年自分が2級に合格したことにも触れると、彼は感嘆しているようだった。それくらいしないと駄目なんですね、と彼が自分に言い聞かせているようにも聞こえた。
 続けてゲレンデトップまで昇る第3ペアリフトでも同乗したので、会話を続けた。このスキー場のスキースクールは印象が良いことなどを。
 彼も午前中の事前講習が今まで受けた他のスクールよりも丁寧だったので、同じようなことを感じていたようだった。
 話が弾みすぎて、彼からある依頼を受けることになってしまった。滑りを少し見てくれないかと言われたのだ。謙遜して断ろうとしたが、強く言われたので結局は引き受けた。

 彼の大回りを見てあることに気が付いた。片側のターンが内倒していることに。そのことをそのまま伝えると事前講習で指摘を受けたことのひとつだったようだ。自分の指摘もそれほど的外れでなかったことにほっとした。
 自分は友人たちと昼食を取るために麓まで戻る予定。彼はまだ練習を続けるようだった。別れ際にバッジテストの応援がてらのギャラリーになるかもしれないことを口にして別れた。

 昼食後に友人の子供と第2クワッドリフトを昇った。昨年の種目毎の検定コースを思い出しながら、彼を探したが見つからない。
 自分のバートナーは初めてこのコースを滑ることに怖気づいたために、苦戦していた。
 2人でリフト一本降りると思ったよりも時間がかかってしまった。検定の終了予定時間は過ぎていた。

 ゲレンデベースまで降りたときに、スキースクールの入口に張り出されている紙が目に入った。バッジテストの結果発表だと察しがついたので、見に行った。彼を応援するつもりで。
 予想通り、バッジテストの結果発表が書かれていた。2級は8人が受験していたが、合格者は1人だけ。残念ながら、合格は彼ではなかった。
 だが、非常に惜しい結果だった。シュテムターンのみが1点足りなかったからだ。

 リフトで同乗したときの彼の言葉が自分の励みになっている。1級受験しないんですか、と言ってくれたことが。
 2級に合格してから1か月ほどが過ぎた。2級に合格した時点では、1級を目指す気持ちはほとんどなかった。
 だが、日増しにわずかずつではあるが気持ちが変わってきていた。
 彼の言葉だけでなく、このblogでもらったコメントなどにも、少し背中を押された気がしている。
 今年の受験は今のところ考えていないが、来シーズンには受験したいという気持ちが芽生えてきたのだ。今シーズンの残りの滑走はそのための準備にも使おうと考えている。

 彼は1点足りなくて悔しい気持ちを抱いているのではないだろうか。自分も似たような受験結果をこのゲレンデで味わったからだ。
 あと1点、たった1点足りないという気持ちは経験しないとなかなかわからないと、自分は思う。
 だが、彼には自分が昨シーズン何回も味わった挫折のことを正直に話したので、再度受験して合格してくれることを願っている。同じゲレンデで受験した同志として。

 自分も彼という同志にまた再開できたときに、何か報告出来るためにも準備を始めることを決めたのだから。
 当然、1級の合格は簡単ではないだろう。特に自分のように運動神経の悪いオッサンには。1級のバッジを手にすることもできないのかもしれない。
 だが、そんなオッサンの失敗談も誰かに伝わったときに、笑い話か励みになることがあれば、それだけでも価値があると今は考えている。