Midlanderからの卒業が決まった。現在所属しているチームの作業場所が来月からミッドランドスクエアから変わることが決定したのだ。ちなみに次の作業場所は決まっていない。ただセレブ達のビル、ミッドランドから追い出されることが決まっただけだ。
『月末でミッドランドから追い出されることが決定しました』と友人にLINEで伝えたら次のような返事が帰ってきた。『はやっ!喧嘩しましたか』と。
どうやら、その友人にはかなり喧嘩っ早いと思われているようだ。
確かに喧嘩でもして、早くTMCに関わる仕事とは手を切りたいのは山々だが、いくら何でもまだ喧嘩を売るには早すぎる。相手に喧嘩を売られれば話は別だが。自分でも気が短いことはある程度自覚している。
転職回数が多いこともあって、人より面接を受けた回数は多いほうだろう。
また、今の職種に就いてからは面接が日常茶飯事。新しい現場に参加する際には、ほぼ面接がある。面接慣れしているが、逆に慣れ過ぎて緊張感が無さすぎたと面接の後に振り返ることもままある。
面接では良く長所と短所を聞かれる。当たり障りがないことだからか、面接担当者の発想力が乏しいのかわからないが、本当にあきれるほど聞かれるのだ。
おかげでこちらの対応もパターン化してしまい、短所については次のように答えることがほとんどだ。
『気が短かったのですが結婚してからは気が長くなりました』、と。
すると誰にも疑問に思われることもなく、丸く収まってきた。今までは。面接相手も思うところがあるのだろう、きっと。
自分でも独身の時よりは気が長くなったと思う。娘が産まれて一緒に生活してからは尚更だった。自分でも驚くぐらいに。
だが、再び独り暮らしに戻ってからは、元に戻りつつある。妻子と同居していたころは理不尽なことが起きても我慢していたが、今では我慢することが減ったからだ。
自分ももうアラフィフなので、ひょっとしたら歳のせいもあるかもしれないが。
実家に独り暮らしをしている母親も、最近は気が短くなってきたと感じる。父が亡くなって今年の4月で丸4年。
気ままな生活を過ごしているせいか、息子の自分から見ても、多少気になることがある。
歳のせいかと思うこともあるのだが、元来頑固な性格なことも災いしているのかもしれない。
長男のせいか、自分が一番母の地雷を踏むことが多かったが、最近では事情が変わってきた。弟の方が機嫌を損ねることが圧倒的に増えてきた。
ひょっとしたらこれも結婚したことによって、多少は女性心理を学んだ効果かもしれないが、どうだろう。
弟は5歳違いの40歳。東京の有名私大を卒業したので高学歴。自分よりは高収入で貯蓄もそれなりにある。恰好をつけて、小型の外車に乗っているのにも関わらず未だに独身だ。そのことも母の顰蹙を買っている一因のようだ。