淡白マスヲのたんぱく宣言 

40過ぎのおっさんのエッセイ。昨日より、今日見たことや感じたことを毎日書きたいと思っています。

青空

 昨日は一昨日の雨から一転、朝から晴れていた。気持ちの良い青空だった。
 駅まで向かう途中、思わずある歌を口ずさみながら自転車のペダルを漕いだ。その曲は『THE BLUE HEARTS』の『青空』。

 この曲はシングルも発売されているが、彼らのアルバム『TRAIN-TRAIN』にも収録されている。自分は10代のころにこのアルバムをテープにダビングしてよく聴いていたが、最初のころはこの曲を聞いてもあまり思うところはなかった。

 だが、ある作品に触れてからこの曲の印象が変わった。その作品とは『THE WINDS OF GOD』。今井雅之の戯曲をもとに映画化までされた作品だ。
 作品の後半にこの曲が流れるのだが、その作品内で聴いてから特に歌詞が好きになった。今では時々ヒトカラで歌うこともあるほどだ。

 通っていた高校は地域では管理教育で名をはせていた学校だけあって、文化祭がなかった。代わりに文化的行事というものがあり、その中でもクラス対抗の合唱コンクールが行われていた。
 従順な1年生のころはスタンダートな合唱曲を選択することが多いが、3年生にもなるとある理由のために、スタンダートな男女の混成合唱がしにくくなる。

 自分が通っていた高校は公立の普通科だったので、3年生にもなると生徒の進路先の希望に準じて理系文系などのクラスに生徒は分かれる。学年全体では男女の生徒数に差はそれほどないが、3年生になるとクラスの男女比のバランスが悪くなるクラスが増えてくるのが、その理由だ。

 自分は理系を選択していたが、女子生徒が1人もいなかった。男子クラスというやつだ。となりのクラスも理系だったが数人女生徒がいた。
 合唱だけを考えるなら、少数の女性しかいないよりも男子クラスの方が合唱には適している。男性の2部合唱にすれば良いからだ。

 そんなとなりのクラスは合唱曲として『青空』を選択した。自分はクラスが違うので誰が最初にその曲を提案したのかわからない。
 だが、高校生のころにこの曲に注目できる大人びたセンスを持っている同級生が居たことに、今更ながら驚いている。

 今井正幸が戯曲、『THE WINDS OF GOD』を書き上げただけでも素晴らしいと思うが、この戯曲のテーマに『THE BLUE HEARTS』の曲を組み合わせることをどうして思いついたのだろう。
 彼は数年前に亡くなってしまったので、聞くことは永遠にできないが。