淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

タクシーの運転手

 昨夜と今日、タクシーに乗った。どちらも近距離で乗車料金は1000円以下。申し訳ないほどの距離だったが、どちらの運転手も気持ちよく対応してくれた。
 自分が育った環境のせいか、タクシーを利用することに対する抵抗が人より低いのではないだろうか。

 亡くなった父親が車の免許がなかったせいか、子供のころから家族でタクシーに乗ることが他の家庭よりは多かったと思う。父が自営業だったこともあるだろう。
 家族で外食したり、電車で海水浴や旅行などの帰りは、駅のターミナルから父の意見でよくタクシーに乗ったものだ。
 家族4人分の荷物が詰まったバッグを持って歩くのはしんどかったはずなので、今となっては気持ちが少しはわかる。
 そのころの父の年齢を今自分は越しているからだ。

 このblogを書き始めてから、エピソードを集めたいからか人との会話で相手が何を言ったかが以前より気になっている。無意識のうちに。
 乗車している最中のタクシーの運転手との会話ももちろん含まれる。
 会話中、こちらが相手に対して意図的に言葉の投げかける内容を自分の興味のある方に少しずつずらしていくと、より会話を楽しめることにも気がついた。

 昨日、乗車したタクシーの運転手の妻はフィリピン人で20も歳が離れていることを聞いた。
 同乗していた友人も会話に乗ってきて、年上ではないかと冗談をいうと、運転手は笑顔で年下だと訂正してくれた。さらに、子供もいて結婚してから10年以上過ぎているが家庭内は平穏そうなことも彼の口ぶりから推察できた。
 繁華街のお店で、彼は客として店員だった妻と知り合ったようだ。
 今でも週末だけ、彼女は繁華街で働いているらしいが、彼からは妻に浮気されない自信を感じることが出来た。
 短い時間で彼の立ち入ったことまで話してくれたのは、彼がマニラの道路状況を口にしたことに自分が興味を持ち、話を少しずつ広げていったからだと思っている。

 歳が離れた妻を持っているタクシーの運転手に、今年はもう1人出会っている。しかも、2回も。
 夜遊びしすぎて、終電を逃がしてしまったときにタクシーに乗った時に出会った。大曾根近辺で。
 彼はタクシーに乗る前に営業職をしており、そのころのお客さんを口説いたらしい。そのお客さんが現在の妻のようだ。
 彼の口ぶりから若いころはそれなりに遊んでいたようだったし、モテていたのも伝わってきた。
 それから、しばらくして大曾根でタクシーに乗ると、彼とまた偶然巡り会った。
 以前、会話が盛り上がったせいかお互いに覚えていた。彼の若いころの話をまた楽しく聞いていたら、降りるときに彼があるビンを差し出した。ウイスキーのフルボトルを。
 他のお客からもらったものらしいのだが彼は下戸だったため、自分にプレゼントしてくれたのだ。
 まだ、そのボトルは未開封で食器戸棚に保存してある。