昨日、現場のオフィスが入っているビルのエレベータに乗っているときだった。エレベータ内は満員。日中の最高気温が夏日を記録するほどだったので、少し汗ばむほど。
そんなエレベータがあるフロアで停止して扉が開くと、ある女性が立っていた。彼女は肩までかかる髪に白いリボンをかけていた。
だが、今思い返すと顔を全く思い出せない。自分のタイプでななかったことと、彼女が台車の傍らに立っていたこと。台車にはたくさんの書類を積み重ねられていたことは覚えているのに。
若い女性、しかもそれなりに魅力的な女性が白を身に着けるのは反則だ。春真っ盛りのこの時期には、危なすぎる。
春の淡い光のためにより白が映えてしまうためか、装っている人に素敵な魔法をかけてしまうからだ。
だが、白いリボンがあれほど似合わなかった女性には、これから先もなかなかお目にかかれないだろう。
彼女がとんでもないほどの残念な顔立ちであれば、逆に記憶に残っているはずなのだが。何故、彼女には魔法がかからなかったのだろう?
『色・ホワイトブレンド』は竹内まりやが中山美穂に提供した曲だ。中山美穂は好きではないが、竹内まりやが好きなこともあって、この曲が好きだ。
余談だが、中山美穂の前夫である、辻仁成にも好感を持っている。特に彼の著作では、『サヨナライツカ』は好きな作品だ。
『色・ホワイトブレンド』を竹内まりや自身もセルフカバーしている。自分はそちらの楽曲も好きだ。
その曲が入ったアルバム『REQUEST』もお気に入り。
アルバム内の他の曲では、『けんかをやめて』も好きだ。子供のころに好きだった河合奈保子が歌っていたこともあり、テレビの歌番組で覚えてよく口ずさんでいたのを覚えている。
河合奈保子が歌っている楽曲も好きだが、竹内まりやが歌っている方も雰囲気がある。女の我儘と色っぽさのようなものが上手く表現されているのを感じてしまう。
河合奈保子は歌唱力には定評があるアイドルだったとが、まだ若すぎたためにそれらを上手く表現できなかったのだろう。
だが、両人とも魅力的な女性なので、この曲の歌詞のようなシチュエーションになったら、自分だったらあっさり許してしまうだろう。
ちなみに、別居中の妻と自分は音楽の趣味が全く合わない。付き合い始めたころにカーステレオで竹内まりやの曲を聞いているとよくケチをつけられた。暗い曲と。
逆に彼女が選曲する曲にはあまり興味を持てなかった。年齢が一緒であるのにも関わらず。
それも性格の不一致の中のひとつとなるのだろうか。