淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

プレミアムフライデーから第2金曜日へ

 昨年度から続けている些細なボランティアである、町内の夜回り。
 今年度から所属する班が変わったために、担当する日も変わった。
 昨年度までは第4金曜日、プレミアムフライデーだったが、第2金曜日になった。

 自分が所属する組は徳が多い人物が多いためか、夜回りに参加する人が多い。
 そのせいかおかげかわからないが、昨年は自分だけが夜回りに参加する人が少ない班にまわされたのだった。
 夜回りは参加する人が少ないために、町内の組長は基本原則参加。自分も組長のときは嫌々参加していたが、参加している間に考え方が変わったのだ。

 自分が所属している組の人たちは高齢にも関わらず、積極的にボランティアに参加していたからだ。
 確かに現役世代に比べれば日中仕事をしていない分だけ、時間はあるかもしれない。だが、歳を重ねた分だけ彼らにハンデが出てきているはずだ。
 その証拠に、早く歩けないほど足に不自由さを感じている人も何人かいた。冬の寒い日は歩くのが辛そうだった。
 それでもそんな足を庇いながらも、歩き続けている姿を見ていると、響いてきたのだ。アウトローで我儘な自分の心にも。

 今月からはまた、自分と同じ組の人たちと一緒に夜回りに参加できる。
 自分の鈍い心を動かした男性の1人は、今年度も夜回りを続けてくれていた。彼に歩いている最中、身体の調子のことを尋ねた。相変わらず股関節がよくないと話してくれた。
 今夜は思ったよりも外は寒かった。歩き続けていると、多少はマシになってきたが、日中との温度差を感じずにはいられなかった。

 夜回りのメンバーに1人目立つ男性がいた。シャツ一枚で参加している若い男性が。年齢は尋ねなかったが、あきらかに20代に見えた。
 夜回りをしている最中に彼は自分から話してくれた。母親から自分の代わりに行って来てくれと言われたことを。
 シャツ一枚で寒くないかと、何度も尋ねたがその度に彼は、寒くないと答えてくれた。

 振り返ってみると、実家で親と同居していたころの自分は親にそんなことを言われたことがなかった。
 両親は自分にそのようなことを期待されていないほど、子供に見られていたのかもしれない。
 彼は少なくとも自分よりは母親に大人とみなされているのだろう。
 彼にとって初めての夜回りをどのように感じただろう? 自分は彼のような青年には、是非来月も参加して欲しいと思っている。

 夜回りから帰ったあとに気がついたことがある。今日は13日。そう、13日の金曜日だったのだ。
 斧を持った狂人に遭遇しないで、代わりに好青年に出会えてよかった。
 今年度も出来る限り、夜回りに参加し続けたい。