淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

美人教師

 今日の日中は暖かかった。というより、少し暑かった。そんな中、ラーメン屋のカウンター内を動き回っていたが。副業先での勤務日だったから。

 急に気温が変動すると、お客の動向に影響が出る。コンビニなどのおでんが一番売れる時期は、真冬ではなくて秋口の急に寒さを覚える時期だという。
 自分がラーメン屋で10年働いた経験からも同じようなことを感じることが多い。

 そんな自分の経験から、今日は暇になるだろうと考えていた。
 自分が働いている店の開店は11時。
 週末の客の出足が良いときは、開店前に店の入り口にお客が何十人も並び、開店してからの数十分で満席になることも珍しくないが、今日はのんびりとしていた。

 13時を過ぎると店内は混雑しだし、いつものようにカウンターに座れないお客が出てきた。
 コンクリートの打ちっぱなしの厨房は冬の夜は寒く、夏の日中は暑い。
 先週、店に食洗器が導入された。丼ぶりやグラスなどの洗い物が楽にはなったが、食洗器から上がる蒸気のために、カウンター内は以前よりも湿度と温度が上がったのは間違い無い。
 そんな中を駆け回ったせいか、今とてもビールが飲みたいが我慢してこの文章を書いている。

 今年になって入店した二十歳になる専門学生のアルバイトも初めての経験する暑さの中、頑張っていた。
 だが、突然彼の様子がおかしくなった。ある一言を言い出してから。中学校の先生かもしれない、と。
 どうやら、彼の中学時代の恩師が来店していたらしいのだ。彼の言葉から、自分は勝手にムサイおじさんを連想していた。

 だが、自分の妄想はかすってさえいなかった。母親と娘さんが2人で来店した。自分がオーダーを聞いたのだが、親子とも美人で感じが良かったので印象に残っていた。
 彼が彼女たちにラーメンを持っていくとしばらく話し込んでいた。彼の恩師というのは、女性の美人教師だったのだ。

 彼女たちが退店したあと、彼に冷やかし半分でいろいろ聞いた。すると彼女の教科担当は英語。彼は中学校では生徒会の役員をしていたらしく、その際にもお世話になったらしい。
 美人な先生だと冷かしていたら照れていたのか最初は否定していたが、こちらがからかいながらもツッコミ続けると、最後に美人だということを彼は素直に認めた。
 彼の中学時代の記憶に彼女は残り続けるのだろうか。今日の再会も含めて。
 誰でも、思春期に若い素敵な異性の先生と巡り会うことができれば、素敵な思い出になり易いのかもしれない。
 自分にもそんな思い出がある。