淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

小さい自分勝手なシンパシー

 昨夜、スキーに行った友人と夜も一緒に呑みに行った。お互いの家から近い焼き鳥屋へ。
 その焼き鳥は17時開店。近所でも評判が良いために、早い時間は座れないことが多い。昨日も諦め半分で訪れたら、思ったよりもお客は少なかったので、カウンターの角に2人で座ることが出来た。連休中だからだろうか。

 カウンター内を見ると大将がいつもよりも、動きまわっている。22時まではいつもアルバイトが1人居るはずだが、見当たらない。大将が忙しそうにいている理由がわかった。
 生ビールを2杯頼みながら、バイトが不在なことを尋ねた。18時からのはずだから本当は居るはずなのだがと、苦笑いをしながら言葉を返してくれた。

 3月までこの店で働いていたアルバイトが、学校を卒業したために退職してしまった。アルバイトが辞める前に、その時に一緒に呑んでいた友人と大将にこの店でアルバイトをしたらどうかと、冗談を言われたことがあった。
 友人と大将の2人は自分が休日にラーメン屋で働いていることを知っていたからだ。大将はたまにお客として、自分の副業先に来店してくれている。

 19時が近づくころ、赤いTシャツ姿の男性が入店してきた。Tシャツの背中にはこの店のロゴがプリントしてある。
 彼を初めて見るので、この春から新しく働き出したアルバイトのようだった。すぐにカウンター内に入った。

 彼の動きを見ていると容量が悪い。カウンターから自分が岡目八目で見ているだけでも。
 気にしなくてもよさそうなところを気にしている。だが、肝心なところを見逃しているのが素人からもわかるほど。その度に大将から優しく注意をされていた。
 働き出してから、昨日が何回目のシフトになるかわからないが、少し自分を見ているような気がしてきたせいで、ある質問をしてみた。
 彼に血液型を尋ねると、予想通りの答えが返ってきた。彼は自分と同じA型だった。それだけでも少しシンパシーを感じた。

 その後も彼に話を聞いた。この四月から高校生になったこと。入学した学校名まで教えてくれたが、自分が聞きなれない名前だった。隣にいた友人も知らなかったので、早速Google先生に聞いてみた。
 すると先生の回答に驚いた。自分の亡くなった父親が通っていた工業高校の跡地に新設された、単位制の定時制の高校だったことがわかったからだ。
 亡くなった父は自分の母校を誇らしげに語ることが多かったことを思い出した。
 アルバイトの彼とはますます奇妙な縁を感じた。おそらく、一方的なこちらの思いだが。

 今夜の予定も、実はある友人と呑みに行くことになっている。20年来の友人だが再会はほぼ一年ぶり。
 今日、突然会うことが決まったが、それも連休中だからこそ。
 残念ながら、今外はしっかりとした雨が降っている。彼とのお酒は雨の中を出かける価値は充分にあると思っているし、今から楽しみでもある。