淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

オレ流

 久しぶりに図書館で本を借りて読んでいる。懐具合が寂しいことと、今回読みたかった本が図書館の蔵書で借りて読むのが似合っていると思ったからだ。
 自分が住む街、名古屋市の図書館はインターネットで蔵書の確認と予約ができる。しかも、予約本の受け取りは移動図書館も含めた任意の図書館を指定できるので、利便性が高いので、好意的に利用させてもらっている。

 今回、予約したのは川端康成の作品集だ。彼のある代表作を読んでみたくなったからだ。ついでに、取りに行った図書館の蔵書の棚から、一緒にある本を借りてきた。
 その本はオレ流の言葉で有名な落合博満の『プロフェッショナル』。以前、同じ著者が書いた『采配』を読んだが面白かったので、気になったからだ。
 川端康成の作品集の中で、自分が読みたかった作品を読了したので、『プロフェッショナル』を読みはじめている。

 最近の読書時間は主に、通勤電車の中とお昼休み。平日のランチはオフィスを出て外食にしている。お昼休みが始まると本を片手に現場のオフィスを出る。
 いつもと同じように今日も本を持ったまま、エレベータホールで下りのエレベータを待っていると、ある人物に声をかけられた。自分と一緒に仕事をしている男性に。
 彼に何を読んでいるのかと尋ねられたので、本を見せながら著者も含めて話した。自分の簡単な感想も含めて。
 だが、彼は興味が無さそうだった。こちらの言葉に対して、返しがほとんどなかったからだ。

 彼と一緒に仕事をするようになってから2週間以上過ぎている。彼が昼休みなどに本や新聞などを開いているのを見たことはない。そのことからも本に興味があるとは、あまり思えない。
 そんな彼は今日、何故そんな質問をしたのだろうか。先日まで読んでいた川端康成の作品集は文庫本だったので、目に入りにくかったからだろうか。

 今読んでいる『プロフェッショナル』はハードカバーで300ページ超だが、半分くらいのところまで読み進んだ。
 彼が現役を引退してから時間があまり経っていない時期に著した本のようで、文中に取り上げられる人物には懐かしさを感じる人が多い。
 ドラゴンズの監督を務めた山内一弘山田久志なども登場している。2人とも一部のドラゴンズファンからは外様扱いされていたことに、当時の自分は違和感を覚えていたが、その感覚は今でも変わらない。

 ちなみに、選手時代の落合は嫌いだった。ドラゴンズの入団のためのトレードが4対1だったことが納得できなかったからだ。自分はトレードに出された4人中の2人の選手のファンだったからだ。
 彼が選手としてセリーグに来てからの成績については、評価が分かれるだろう。トレードの結果について、自分は未だに懐疑的だ。

 だが、彼が選手としてドラゴンズに在籍したことが遠因となって、自分を喜ばすことが起きた。ドラゴンズの日本一を見ることができたからだ。彼がドラゴンズの監督に就任したおかげだ。
 自分はオレ流監督の成績について文句はない。そればかりか感謝している。彼がいなければ、自分が生きている間に、ドラゴンズの日本一を祝うことが出来なかったかもしれないからだ。