淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

人のせいにすることが多いか少ないか

 今の現場に着任して3週間が過ぎた。ここ最近の現場の中では、働きやすい。もっと言うと今の会社に入社してから、一番まともな気がする。ひと月も経っていないので、判断するのは早すぎるのかもしれないし、比較論ではあるが。
 それでも、やはり会社という組織だということを痛感させられる出来事が、今日ふたつ起こった。

 お手伝いさせて頂いている、今の会社は毎月曜日に朝礼がある。
 普段の朝礼は名古屋の支店長からの事務的な連絡と、オフィスで働いているメンバーから一人が一分間スピーチを行うだけなので、5分足らずで終わってしまう。
 ひとつ目はその朝礼で起きた。今朝はいつもと違って、社員や部への会社からの通期の表彰が行われたからだ。名古屋支店のある営業部と営業部員の1人が表彰状を受け取り、もっともらしいお礼の言葉を口にしていた。

 プロパー社員でない外部の人間である自分は、現行の法解釈では朝礼への参加は義務付けられないはず。しかも、間に入っている会社からはスピーチの順番が回ってきたら、協力もお願いされている。
 自分もそれくらいは大人のフリをしてやり過ごすつもりでいたが、今朝の朝礼で子供のように駄々をこねたくなってきた。

 優秀な営業社員として表彰された、彼が自己本位な人間のように自分には見えるからだ。現場に出ているエンジニアとの電話のやり取りで声を荒げることが多い。しかもやり取りを聞いていると、営業サイドの仕事だと思えるようなことを常に、相手に押し付けている。
 やはり、どこの組織でもこのようなタイプの人間が居る。しかも、そんな人間が組織から評価されることも、珍しくないようだ。

 ふたつ目は午後、見慣れない差出人からのメールが届いたことからはじまった。そのメールは名古屋オフィスのほぼ全員がカーボンコピー*1となっていた。
 差出人はあるパートナーの男性社員。自分と同じような外注の1人だ。
 メールを開封すると文面が長くて画面に収まっていない。自分がこのblogに書いている記事くらいの文章量だった。

 文面は先週の金曜日の出来事について綴られていた。現場のプロパー社員が上司への釈明中に、自分に責任が転化されたことへの釈明だった。プロパー社員が言い訳している声が大きかったらしく、まわりに聞こえていたことが、彼のプライドをさらに傷つけてしまったようだ。
 『モラル』を『モラール』と誤記しているなどの細かな所から、彼が感情を隠しきれないことが垣間見えた。週末を挟んでも彼は冷静になりきれていないようだった。
 そのメールに対して、プロパーの中間管理職が返信していたが、その内容が自分には見苦しく見えた。

 組織を形成しているのは人間。完璧な人間はいないのだから、欠点の無い組織が無いことも自分なりに理解しているつもりだ。
 それでも、良い組織と悪い組織の違いはあるはずだし、自分は最近次のように考えている。
 自分に不都合なことが起きたら、他人のせいにする人間が多いか少ないかだ。しかも、責任の転化先を自分より立場の弱い相手にすることは、さらに質が悪い。
 この考えで判断すると、どこかの国の政府は良い組織だと、とても言えないだろう。

*1:メールの宛先を『CC:』にすること