淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

お昼休みにゆで太郎で思ったこと

 今日のランチはゆで太郎ゆで太郎でお昼を食べる時は、『日替わり得セット』を選ぶことが多い。ざる蕎麦かかけ蕎麦に小丼ぶりが付いて500円だからだ。
 さらに、火曜日と木曜日の丼ぶりはミニカツ丼なのでネーミングの通り、お得度満点。今日は朝からカツ丼を楽しみに仕事をしていた。

 考えることは他のお客も同じなのか、火曜日と木曜日のお昼は混雑しやすい。少し待つと隣続きで二席空いたので、自分と作業服姿の年上のサラリーマンが左隣に座った。
 彼はスマホを片手でいじりながら、視線は液晶から少しもずらさなかった。

 ゆで太郎には2人組やグループで連れ立ってくるお客も多い。
 今日のお昼時にはシニアといっても差し支えないほどの婦人が2人で来店していた。彼女たちは当然、一緒に座りたがっていた。
 モノにはニーズというものがあることが、彼女たちにはわからないのだろうか。自分よりも長く生きて経験を積んでいるのにも関わらず。

 彼女たちはサラリーマンに比べれば時間に余裕があるはずだ。もし、ゆで太郎に2人で一緒に座って食事をしたいのであれば、せめてお昼の時間帯をずらすぐらいのことが、どうして思いつかないのだろう?
 ずっと専業主婦をしているために、サラリーマンの厳しいお昼事情を知らないのだろうか。いくつもの会社のお昼休みを自分は覗いてきたが、休み時間の管理に厳しい会社も結構あった。

 結婚した男性に家事分担を求める世の中の流れに、自分は理解を示している。だが、専業主婦たちにもサラリーマンがどういう思いで仕事をしているのか、理解して欲しい。理解できないのであれば、少しは経験して欲しい。
 専業主婦たちのためのインターンのような仕組みはないものだろうか。

 しばらくすると、隣に座っていた作業着姿の男が貧乏ゆすりをはじめた。ときどき収まるのだが、彼が下半身を動かし始めると気になって仕方がなかった。
 自分は我慢できなくなって、彼に注意した。気をつかってシンプルに、かつ穏やかな言い方で。
 彼の動きは止まったが、返事はなかった。それどころか視線さえスマホからこちらに向けようとしなかった。

 自分のメニューが先に出来たので、食べはじめた。彼のメニューも数分後に出来たのだが、同じ得セット。ただ自分は、蕎麦がかけで、彼はざるだった。
 彼は箸を取る時に身体と腕を伸ばして、黙って箸立てから抜き取った。その瞬間、箸立ての前に座っていた客の表情が険しくなっていた。

 カツ丼はいつものように当たり前のように美味しかった。けれど、隣の彼のことがどうしても気になった。
 お昼休みの直前に仕事で何か嫌なことがあったのだろうか。それとも、昨夜か朝に家庭で何かあったのだろうか。
 彼のことを今でも少し考えながら、この文章を書いている。