昨夜、部長を目指して塚田農場の大曽根店に出勤した。グラスを交わしたのは以前勤めていた会社の先輩。その先輩は女性で自分よりも歳上だ。
彼女とは昨年の4月27日に会ったのが最後だったので、ほぼ一年ぶりになる。
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彼女が塚田農場に行ったことがないということだったので、先週に引き続き出勤することに決めた。
最近、久しぶりに会った知人友人の中で彼女は際立っていた。一目見ただけで、幸福感が自分に伝わってきたからだ。
服装やメイクのせいもあるかもしれないが、以前会った時よりも若々しく感じた。びっくりしたので、思わず年齢を聞いたら今年で50歳になったらしい。
彼女の近況を聞いた。すると、彼女は次のようなニュアンスのことを言った。この歳になると、フルに働くのはきつくないかと。
彼女は続けて、掃除のアルバイトと在宅でイラストの仕事を請け負って、生計を立てていることを話してくれた。
なるべく好きなことだけをして暮らしたいし、そのようにしているようだった。
在宅でイラストを描いていることに興味が沸いたので、掘り下げて尋ねてみた。
最近の仕事では五つのイラストで、得た対価はおよそ8000円。描くのに費やした時間は8時間ほどだったので、時給にすると1000円になる。
全くストレスがないわけではないとは思うが、過剰なプレッシャーを受けているわけではなさそうだった。何より、自分の好きなことをしてお金を得ることができるのは何よりだろう。あまり、贅沢はできないようではあるが。 彼女と会話をして考えさせられたことが多々ある。
嫌なことを我慢して、多少の贅沢ができる対価を得ることが幸せなのだろうかと。
それよりも、自分がしたくないことをしないで済む生活の方が、穏やか気持ちで暮らせるのではないかと、考えさせられた。質素な暮らしぶりになったとしても。
年内で、自分にとって生涯で最高額の借金の返済が終わる。住宅ローンの終わりが見えてきたのだ。
そんな矢先に彼女の話を聞いたので、来年からのライフスタイルを見直すヒントになった。
今の彼女の暮らし方が、自分にはミニマリストに見える。無理をしないで、身の丈にあったことだけをして過ごすことは、ある意味優雅だろう。
ちなみに彼女は独身だが、10年以上交際している年下の彼氏がいるが、自分よりもひとつ年下らしい。
そんな彼氏と、先日のワールドカップのコロンビア戦を彼女の部屋で一緒に観戦したそうだ。そのことが彼女にとって、今年一番の幸せだと嬉しそうに話してくれた。
仕事に追われていると、時間がないせいかプライベートでも偏った人たちとの接点が多くなる。自分と近い年齢の男性と過ごす割合が高くなる。
できるだけ、様々な年齢やジェンダーな人たちと交わった方が刺激を受けられることを、彼女は思い出させてくれた。
最近、50代の女性と4時間も話したことなんて、なかったからだ。彼女のような素敵な先輩と出会えたことは自分にとって、幸せなことだと思う。