淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

職場の飲み会でのスピーチ

 今日、今の現場での歓送迎会が行われる。送迎される人は複数居るが、歓迎される人は1人だけ。その1人とは自分なのだ。
 今の現場に着任して1か月以上経っているので、今更感は満載だった。
 だが、会の候補日を柔軟に対応してくれたし、主賓ということで会費が無料だったために断りづらかったので、参加することにした。

 自分が今働いている現場の会社は、よく言えば牧歌的。悪く言えば保守的というか旧態依然の会社風土。
 良いことも少しはある。会に出席する上席者ほど、参加費を多く払うことが慣習になっているようだ。
 おそらく給与体系も年功序列的なこともあるだろう。収入が多いものが、収入を少ないものを助けるというのは、当たり前のように思うが、このことに疑問を持っているエンジニアもいた。そのことを自分にブラックだと話しかけてきたからだ。

 どうせ、そこまでやるのならプロパー社員と外注の参加費にも差をつければいいのに。
 他の人はどう思っているのだろうか。外注の人たちからは拍手喝采かもしれないが。
 あきらかな収入格差があるので、それくらいしてもらっても罰は当たらないと思っているのだが。

 今日の会の幹事はプロパー社員の最年少の女性。そんなところも時代錯誤な気がするし、幹事の彼女に同情したくなる。幹事であれば、欠席したくても難しいからだ。
 女性プロパーで一番の上席者は欠席のようだ。自分は好意を抱いていないので、その方が気は楽だが。

 先週の木曜日、台風が近付く中で珍しく残業していた自分。翌日の金曜日、盆施餓鬼のために休みを取っていたことが理由だった。
 台風が近付いていたので、当然皆の帰りは早かった。閑散としたオフィスで仕事をしていると、今日の幹事に突然話しかけられた。それまで会話したことがなかったので、自分が話しかけられているとは気がつかなかった。

 キーボードから手を離して彼女に向き合おうとすると、そのままで良いと彼女は言った。気をつかってくれていたのだろうか。それとも………。
 彼女曰く、歓送迎会の際に主賓なのでスピーチをして欲しいとのことだった。
 若い女性の頼みなので、深く考えずに即答で了承した。

 だが、時間が経つにつれてスピーチのことが気になりだした。数日前に依頼してくるということは、それなりのことを話さなくてはいけないのかと。
 どれくらいの時間を話せばいいのか、笑いを取ることが求められているのか、それともかしこまったことを話して欲しいのか、考え出すとキリがなくなってきた。

 昨日のお昼休みに、自分が直接契約を取り交わしている会社のリーダーにそのことを話してみた。リーダーは意外な答えをしてくれた。
 歓送迎会の主賓のスピーチは毎回、宴たけなわになってからになるので、誰も聞いていないから、深刻に考えなくても大丈夫だと。

 だが、今度は違う心配が出てきた。宴たけなわということは、それなりにお酒を飲んだ後だということだ。
 酒の席では当然、失言リスクが高まる。特に自分のような軽挙な人間には。
 スピーチまでは酒量を抑えなければとは思うが、酒に呑まれない飲み方をしてもつまらないし、悩ましいところだ。