淡白マスヲのたんぱく宣言 

40歳過ぎのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で毎日書くので気楽に読んでください。

安全配慮義務違反

 今、18時過ぎ。台風21号の風がやっと弱くなってきた。どうやら、自宅周辺での風雨のピークは過ぎたようだ。
 表に出てまわりの様子を見ると、自宅に大きな損壊はなかったが、隣の家の雨樋が一部壊れていた。

 一次受けの会社の判断で、今日は朝から自宅待機を命じられていた。あくまで自宅待機。早めに台風の影響がなくなれば、出勤の可能性もあるという通達だった。

 朝は時折雨が止むなど、強い台風が近付いている感じがしなかったが、昼が近付くにつれて雨風ともに次第に強くなってきた。
 自宅に備え付けてあるシャッターを降ろしても、風やシャッターに打ちつける雨音が聞こえてきた。

 そんな時、自分が今勤めている会社の元同僚からメールが届いた。その同僚は男性でひとつ年上。岐阜市内に在住しているために、JRで通勤している。
 JR東海は正午を目処に電車の運行を休止することを発表していたので、オフィスに到着して1時間ちょっとで帰宅することにしたことを。
 彼が今働いている会社や現場の判断は、出勤だったらしい。
 帰れなくなったといって、抗議のために事務所に泊まったらと、彼に返信した。

 今回の台風は、25年ぶりに非常に強い勢力を保ったまま上陸することが想定されていた。
 それでも、同業の企業でも対応が割れた。小売りの中でも名古屋のデパート、高島屋名鉄百貨店松坂屋三越などは正午までしか営業しないことを前日から公表していた。
 名前は出さないが、地元のメジャーなスーパーは丸1日平常通りの営業だったことを知っている。
 また、自分と同業の人間も何人かは出勤しているのだ。

 従業員が通勤時に台風などの自然災害に被災した場合、雇用主にどんなペナルティーがあるのかが気になったので、少しインターネットで調べてみた。
 すんなりわかったのは、『安全配慮義務違反』に抵触し、被災者や場合によっては遺族に対して、損害賠償を支払わなければならない可能性があることだった。
 法律上、雇用主に対して刑事的責任を負わされる可能性が低いと、自分は理解した。業務上過失致死傷罪などにはならないということに、唖然とした。

 日本人が勤勉だと言われることは、悪いことだとは思わない。ただ、そのことにつけ込んで雇用している法人側に対して、その責任を明確化するような方向にならないのは何故だろう?
 世の中の労働者は諦めているのだろうか。何か起きたときに上司や管理者が自分自身の命や身体を融通してくれるわけでもないし、自分の安全は自分で管理するのは、当たり前だと思うのだが。

 まだ、自宅周辺の鉄道はほとんど動いていない。雇用主の指示で出勤し、帰宅困難者になっている人たちも多いだろう。
 現在、困っている彼らに対して、適切な計らいをするのが出勤を命じたものの責務だと思うのだが、それを期待するのも難しいかもしれない。
 何しろ、この国の責任者である人間は、自分の身の保身しか考えていないように、自分には見えるから。
 そんな人物でも、また信任されるかもしれないのが、自分には不思議でならない。