淡白マスヲのたんぱく宣言

淡白マスヲのたんぱく宣言 

40過ぎのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で毎日書くので気楽に読んでください。

うさぎちゃんと京おばんざい 【秋の二都旅行 その4】

 暮れゆく静かな洛西の外れを、オッサン2人を乗せたオープンカーは走った。夕暮れの秋風を切りながら。
 どれくらい助手席に乗っていただろう? 正確に記録もしてないし、記憶もはっきりしていない。体感として20分くらいだと思う。
 阪急京都線のある駅近くのコインパーキングに車を再び停めた。
 友人のプランニングではここから、阪急電車河原町を目指すつもりのようだ。車は一晩ここに置きっぱなしにするつもりらしい。

 再び阪急電車に乗って、京都線終着駅の河原町を目指した。車内で互いに無駄口を叩いていたら、あっという間に河原町に着いた。友人の後に続いて、改札を抜けて駅から出る。
 表に出るとすっかり宵の帳が降りていた。ネオンを引き立てるように。
 自分は河原町を訪ねたのは初めて。どうしても好奇心がそそられるので、キョロキョロしていたと思う。

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鴨川に掛かる橋だが、土地勘がないため橋の名は不明。
 一軒目の店は友人が決めてくれていた。彼の案内に従って歩いていく。
 途中、高瀬川沿いをかなり歩いた。街路樹には柳が多く、時折風に揺られていた。柳の枝が枝垂れていても人が多いせいか、おどろおどろしくなかった。道行く人の割合は外人が多かったせいもあるだろう。

 川沿いにはご当地らしい雰囲気のある店もあったが、新しいテナントビルも目立った。テナントビルの中には入居しているほとんどの飲食店が全国チェーンであることも珍しくなくそのビル毎、東京、福岡や名古屋に移しても街に溶け込みそうなものもあった。
 高瀬川沿いを20分は歩いた気がする。ようやく目的の店に近づいたようで、高瀬川沿いの道を折れてしばらく進むと友人は立ち止まった。ある雑居ビルの前で。
 ビルの前には看板が出ていた。看板に書かれていた店名は『LOFT 101』。
www.loft101.jp

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店名の看板
 エレベータで4Fに上がると、いきなりうさぎちゃんたちがお出迎え。素面なせいで照れくさく、少し目のやり場に困った。
 友人と2人、カウンターの隅に通された。入店した時間が19時30分前だったので、HAPPY HOURプランが適用されるため、自分たちは1時間飲み放題。接客してくれるうさぎちゃんの飲み物も飲み放題だった。
 友人とうさぎちゃん3人で乾杯した。自分たちはビール、うさぎちゃんは綺麗な色の液体が入ったグラスを傾けた。

 実は友人もこの店は初めてとのことだった。会社の同僚から情報を仕入れてこの店を選択したらしいのだが、もうちょっと居酒屋寄りの店だと想像していたようだ。名古屋にある『居酒屋SAYURI』や『居酒屋ななこ』のように。
www.nagoya-sayuri.com
居酒屋ななこ(名古屋錦店)ホームページ|朝5時まで営業中です!
 自分たちをもてなしてくれたうさぎちゃんは、熊本出身の22歳。高校を卒業して就職するために京都に出てきたここと、以前はバスガイドをしていたが、今はアパレル関係で働いていることを話してくれた。バスガイドを辞めた理由も教えてくれたが、そのことはあえて伏せておきたい。自分なりに少しひっかかったからだ。

 外見は年齢に見合って可愛いのだが、話しぶりは落ち着いていて好感を覚えた。
 そのことを彼女に話すと、社会人になってから5年過ぎているからかもしれない、と答えてくれた。

 彼女は話も上手く、こちらのこもと上手く促して話題にしてくれる。自然な会話の成り行きで、自分たちの知り合ったきっかけや現住所などを話すと、この店の店長が以前名古屋で店長をしていたことを話してくれた。

 自分は少し目が点になっていたかもしれない。友人はどうだろう。
 こんな素敵な店が名古屋にあったなんて、少なくとも自分は知らなかったからだ。
 後ほどHPで調べてみると確かに名古屋店も確認できたし、その所在地が栄の錦だったことも、驚いた。まだまだ、遊び人としての修行が足りないことを自覚した。

 名古屋にはどんなうさぎちゃんたちが居るのだろうか。近いうちに名古屋店も訪れたいと自然に思えた。今の現場からも歩いて行ける距離でもあるし。
 だが、彼女のような素敵なスタッフが名古屋店に居るのかはわからない。

 ピザとソーセージとフランクフルトを注文して食べたが、少し食事としては物足りない。後ろ髪を引かれたが、1時間で店を出た。

 二件目以降の店を友人は決めていなかったので、京都らしいものが食べられる店をあてもなく探し歩いた。
 すると京おばんざいを売りにしている居酒屋を見つけたので、入店した。
 ドリンクのコースターにハイネケンのロゴがプリントされていたので、この店でのファーストドリンクはハイネケンを頼んだ。
 考えたら、ハイネケンを飲むのは随分と久しぶりな気がした。注文した万願寺唐辛子の天ぷらとの相性が印象に残っている。

 ハイネケンを飲んでいると、二十歳のころを思い出す。自分が最初に働いたアルバイト先で社員やアルバイトのメンバーで連れ立って食事に行くと、ある社員は必ずハイネケンを飲んでいたからだ。ほうれん草のサラダをつまみにして。
 その姿が大人びて見えて、若かった自分はそんな姿に少し憧れていた。
 少しは自分もハイネケンが似合うような大人に、少しくらいは近づけているだろうか。まさかそんなことを京都で考えさせられるとは思わなかった。(つづく)