先週くらいから、朝の通勤電車がより混雑している。その理由について一昨日、当たりが付いた。高校生が中間テストの時期だからではないかと。
満員の車内にも関わらず、ある男子高校生が必死にプリントを見ているのを見かけたからだ。
テスト時期であれば部活動の朝練なども無くなるので、同じ時間帯の電車に高校生が集中するのだろう。
そのことに気がつかせてくれた高校生のプリントの内容が自分には興味深かった。科目の内容はおそらく、社会科の公民だった。
中学校、高校を通じて自分は社会科が得意科目。1番は歴史だが公民、地理の順に興味もあったし点数もその順に良かったと記憶している。
ただ、自分が高校の時に選択したコースには、倫理がなかった。倫理ってどんなことを勉強するのか、今でも多少興味がある。社会科が好きな自分でも倫理は苦戦したかもしれない。どちらかというと?自分は倫理に欠けるからだ。
それにしても、高校生が見ていたプリントの中身に驚いた。虫食い問題の選択形式ではあったが集団的自衛権や天皇の退位についての設問があったからだ。
選択式だったので何とか答えは理解できたが、もっと難易度の高い設問形式だったら、答えられないだろう。例えば、次のような問題だったとしたら。
『集団的自衛権とは何か。150字以内で答えなさい。』
自分が学生だったころには、公民の授業で憲法9条と自衛隊の位置づけについては教科書やテキストで触れていたが、それが精一杯。
ましてや、今上天皇の退位についての問題まで考えなくてはならないなんて、今の学生は大変だ。
歴史を勉強するのも大変だろう。現代史は自分が学習していた範囲よりも、広くなっているからだ。
戦後の覚えなくてはいけない日本の首相も増えているはず。
海外に目を向ければ、知っておかなければならない政治指導者や歴史上の事件なども、増えているだろう。
初めてのアメリカの黒人大統領を定期テストや大学入試で問われることは、これから多々あるだろう。
自分が受けた大学入試の問題で印象に残っているものがある。何かと騒がしい隣国、中国の現代史についてだった。
四つの近代化について、字数制限で答えるような設問が出題されたからだ。
当時、自分は中国の文化大革命について、さっぱり理解していなかった。そんなレベルではもちろん、適切な回答は出来ていなかっただろう。
今の大学受験生に出題しても、なかなか良い問題だと思うがどうだろう?