淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

男の友人から運命的な出会いと言われること

 文章に残しておくか迷ったが、書き残して置くことに決めた。そのことを決断することに時間がかかったので、今日の記事の内容は数日前、先週の金曜日の夜に起こったことだ。

 金曜日の夜に珍しく飲みに出かけた。仕事関連の人間2人と。
 その2人は別会社、しかもそのうちの1人は代表取締役。面識は5年ほど前からあったものの、会食するのは初めてだったので、さすがに緊張した。
 もう1人は5年来の友人。定期的に食事に行ったりしているばかりか、会社は別なのに現場先がこれまで何回も一緒になるという偶然が繰り返されている。
 ちなみに、今もプロジェクトや仕事を受けている経緯は違うが、最終的なお客は同じ地元の大手電力会社だ。

 5年前は3人とも別会社に在籍していたが、それぞれ人生の分かれ道があった。
 おそらく自分以外の方が大きな選択だったと思う。長年勤めていた会社を辞めて1人が起業し、もう1人がその会社に参加したのだから。

 19時に名古屋一番の繫華街、錦三のある交差点で待ち合わせをした。
 店を決めてくれたのは先方。電話で連絡を受けたときに、店の内容が個性的だったので、自分の記憶に残っていた店名を口にしたのだが、違うのではと言われた。
 だが、店に入店するときに思った。自分の感はある程度あたっていたと。自分が考えていた店が、それなりに調子が良いようで、もう一軒出店していた店だったからだ。
snacker.jp
 金曜日に訪れたのが上記店舗、以前自分が訪れた店が下記の店舗になる。
snacker.jp
 いくら女性が接客してくれる店とはいえ、自分から仕事の真面目な話をしなければいけなかったので、アルコールのピッチが上がってしまった。
 もちろん、仕事上の話で決めなければいけない大事なことは乾杯前後に、ほぼ決めてはいたが。
 翌日、友人には予定があったらしく、21時過ぎには先に帰宅すると、代表取締役と2人になった。

 先方とは飲み慣れていないせいか、自分ではあまり会話が弾んだとは思っていない。
 今思い返すと、代表取締役の彼と自分はどこか似ているところがある気がする。人としてのスケールはもちろん自分の方が小さいとは思うが。そのせいで、お互いに緊張感が解けなかったのではないだろうか。
 相手がどう思っているかはわからないが。

 トイレに立つと、自分の酔い方が悪いことに気がついたので、23時前にはお開きにしてもらった。
 完全な千鳥足だったが、錦の街も私鉄のホームも金曜日に夜にしては人の数が少なく感じた。そのおかげでまっすぐに歩けなくても、誰ともぶつからなかったが。
 23時過ぎにホームに降りると、23:15発の電車が停車していた。車内は閑散としていたので、ゆったりと座ることができた。

 いつの間にかうたた寝していた。車両が動き出していて、しかも車掌のアナウンスが聞こえる。アナウンスは次が終着駅であることを伝えた。
 久しぶりにやってしまった。降りる駅を寝過ごしてしまったのだ。
 ホームに降りると日付が代わるのが近づいている。逆向きの電車は終了していたので、仕方がなく閑散としたホームを歩いて改札を出た。

 コンビニで飲み物を買いながら店員にタクシー乗り場の方向を尋ねた。あっちの方というような、ざっくりとした説明だった。
 雑な情報を手がかりに乗り場を探しながらフラフラしていると、自分を呼ぶ声がした。声の方に振り向くと高校時代の友人が立っていた。
 事情を聞かれたので寝過ごしたことを話した。友人も呑み会で遅くなったらしく、そのために奥さんに迎えをお願いしているので、ついでに送ってくれると言ってくれた。

 しばらくすると、友人と自分の前にワンボックスカーが止まった。友人が奥さんに事情を説明すると、感じよく了承してくれた。彼女とは、今までに何度もあっている。ちなみに、別居中の妻も。
 彼女はどう思っているかは知らないが、自分は昔から彼女に好感を持っている。話し方と声が好きなのだ。

 駅前から自分の自宅までは10㎞ほど。タクシーに乗れば深夜料金も加算されるので、3,000円はかかっただろう。
 財布への負担がかからなかったことはもちろん、嬉しかったが緊張したあとの酒席の後に、思わぬ形で久しぶりに友人と会えたこと。また、夫婦2人の好意を受けることができてほっこりとした。

 悪いお酒に呑まれていたので、正直車中で何を会話したかほとんど覚えていない。
 何も失言がなければよいがと、少し気をもみながら土曜日の朝に友人にお礼のメールを送った。
 すると、次のような返信が帰ってきた。
『こんにちは。どういたしまして、今回は運命的な出会いだったのでビックリでした。』

 友人はもともと面倒見がよい方だ。毎年、新年会の幹事を引き受けてくれている。
 参加人数は少なくても10人以上、多くなると20人近くになるがそれでも、彼から愚痴が聞こえてきたことはない。
 当初、メールの文面のある言葉が気になった。『運命的な出会い』という言葉が。
 だが、金曜日のことだけではなく、今まで彼と出会ってからのことまでを含めて考え直すと、違和感が少しずつ消えていった。