淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

さとり世代

 昨日の午後、副業先から帰ってきてテレビを点けたら、ある女性アナウンサーが久しぶりに映っていたので、見とれてしまった。そのアナウンサーとは元TBSの局アナで、今はフリーの枡田絵理奈
 自分は彼女が局アナだったころ、ファンだった。

 彼女は結婚を機にTBSを退社した。自分は相手にちょっとした驚きを感じたが。
 旦那は愛知県出身で広島カープに所属している堂林翔太だったからだ。高校野球が嫌いな自分でも、彼が地元の私立高校である中京大中京高校に、夏の甲子園大会の優勝旗をもたらしたことくらいは知っていた。
 ドラフト2位という上位指名で入団した割に、今のところぱっとしていないというのが、自分の率直な感想だ。

 話題を魅力的な枡田絵理奈さんに戻そう。彼女は番組中に自分たちの世代が、『さとり世代』と呼ばれていることを口にした。好感度の高い彼女が口にしたせいか、自分の中でその言葉が印象に残った。それまで、自分の知らなかった言葉だったが。

 また、彼女は番組内で好景気はもちろんのこと、バブルも体感したことがないことを話していた。
 現在、30代後半よりも年少者は、好景気を体感していないことになる。
 彼女が出演していた番組でのある共演者は、企業の人材育成セミナーを担当することが多いようで、その際に感じていることを話していた。
 その内容とは、さとり世代とそれより上の世代ではモチベーションの持ち方と持たせ方が明らかに違うと。

 バブル景気を実際に経験した世代までは、今日より明日への期待を抱きやすいが、さとり世代以降の人間は最低でも明日が今日と同じくらいになればというような、考えを抱いている傾向があるという。

 自分は6年ほど前に、ある医療法人に勤務していた。
 その当時のある年度末に、4月から入職することが決まっていた新人たちのオリエンテーションを担当したことがある。
 そのときに、彼らからは未来に対しての慎重さを感じただけでなく、自分を驚かすようなことが起きた。
 毎日、テーマを決めて3分間スピーチをしていたのだが、そのときだった。

 自分は高卒だが、担当した新人は全員大卒。しかも、自分を驚かした人物は外見が素敵なばかりか、地元では誰もが知っているような名門の女子大だった。
 彼女はスピーチ中に就職活動が上手くいかなかったことを思い出したのか、感極まって涙を見せた。
 自分は懸命に頑張っているのに結果がついてこなかったことが悔しかったこと。また、そのことについて両親に悪いと思えて仕方がなかったらしい。
 その時の様子を今思い返してみても、いじらしくて仕方がない。

 そんな彼女を残し、自分はその医療法人を去ることになったが、今でも時々彼女たちのことを思い出す。
 教え子と言ったら言い過ぎだが、自分なりにカリキュラムをそれなりに考えてオリエンテーションを行ったから。
 何故、その医療法人を去ることになったかは、また機会があるときにでも、書き綴りたい。