淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

万博とオリンピックと国体と

 2025年の大阪万博が決定してしまった。悪夢としかいいようがない。TVなどのマスコミは歓迎ムードなのが不思議だ。
 開催された場合の経済効果につても言及されているが、一番直近で国内において万博を開いた愛知県民の1人として言わせてもらう。自分にはほとんどメリットはなかったと。

 自分が住む愛知県が万博を誘致することも、自分は懐疑的に見ていた。自分だけでなく、亡くなった父親も。
 だが、妻の父親はそうではなかった。お節介にも娘である妻と自分の入場券を購入し、プレゼントしてくれたのだ。

 本来ならば、断りたかったが新婚だったこともあり、妻の両親と波風を立てたくなかったので、渋々会場に足を運んだ。
 だが、会場に居ることにどうしても我慢できず、30分足らずで会場を後にした。そのことに対して妻は、しばらく不平を自分に言い続けた。

 それにしても何故今時、万国博覧会を開催する必用があるのだろう? インターネットが世界中に普及し、光のスピードで地球上の様々な情報を収集することができる世の中で。
 また、LCCが登場したことによって航空旅客券の値段が下がったことで、以前に比べれば確実に安く早く航空機で他国に行くことが可能になったのに。

 東京オリンピックの必要経費がどんどん膨らんでいることを大阪の有権者は他人事だと考えているのだろうか。
 今回、フランスのパリが立候補を辞退したのは、当然だろう。このニュースがあまり大きく取り上げられなかった気がするのは自分だけだろうか。
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 父親は生前、時々口にしていた。万博とオリンピックと国体の使命は終わったと。自分もこの考えには賛成だ。
 オリンピックに取り上げられているほとんどの競技には、世界選手権が行われている。同じく、国体の競技にも日本選手権やそれに代わるような大会が催されているはずだ。
 オリンピックや国体を契機としたインフラ投資も時代遅れだし、人口が減ることがわかりはじめている国内でそんなに作らなければならないハードウエアは少ないはずだ。

 戦前生まれだった父親は、国体は日本の47都道府県全てで開催されたら終わると思っていたようだし、そうあるべきだと考えていたことを、自分はよく聞かされた。
 その考えはもっともだと、自分は思うのだがどうだろう?
  大会の主役であるアスリートは違った意見を持っているかもしれないが。オリンピックに対しても。

 何においてもリターンが見込めるものにはリスクはつきもの。今回の大阪万博開催においてのリスクとリターンを、府民全員が共有できるのだろうか。
 少なくとも、愛知県民の1人としての自分は、万博開催のリターンを享受できていないと感じている。