淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

2019年最初のミステリー

 毎年我が家で開催されることが恒例になっている、小中学校時代の友人との年越し忘年会と新年会。
 今年は自分が寝ている間に、友人たちがきれいに片づけてくれていたので驚いた。何かの標語ではないけれど、来たときよりも美しくなっていた。彼らが昨年末、訪れた時よりも。
 それでも、多少はすることが残っていたので惰眠を挟みながらも、何とか片づけた。

 友人たちは我が家での年越しの最中に、地元の氏神様へ初詣に行くこと慣習になっている。その間、自分が留守番をすることも。寒いから二夜参りはしたくないことも、理由のひとつだ。
 元旦に独りで地元の氏神様へお参りすることも慣れてきた。

 今年、氏神様へ到着したのは15時過ぎ。風もなく柔らかな日差しがさして、穏やかな元旦の昼下がり。氏神様の本殿までが階段になっている参道は、参拝者が長い列をなしていた。
 結局お参り出来たのは、並び初めてからほぼ1時間後。その間、日差しが少しずつ陰っていくので、足下から徐々にひんやりし、身体が冷え始めた。
 本殿でお参りを済まして帰ろうとすると、ある人に呼び止められた。その人物とは叔父。氏神様で氏子総代をしているので、自分の参拝を終始見ていたらしい。二礼二拍手一礼が出来ていない、と突っ込まれてしまった。

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地元氏神様の本殿までの階段
 自宅に戻ると今度は、あるお寺に向かった。祖父、祖母と父が眠っている墓地があるお寺に。元旦なのに夕暮れ近いせいか、こぢんまりとした墓地には自分以外誰も居なかった。
 松と千両が花立ての水をチェックした後に、手を合わせて自宅に帰ってきた。
 身体の冷えが気になったので葛根湯を服薬したあとに、甘酒を飲んだ。お正月にはやはり、甘酒がよく似合う。
 亡くなった祖母が冬の寒い時期によく作ってくれたことが懐かしい。

 珍しくエアコンで暖めた部屋で、書いているこの文章。ノートパソコンの脇には今日届いた年賀状が置いてある。届いたものには一通り目を通したのだが、一枚の年賀葉書だけがどうしても気になり、何度も見返している。
 その理由は、差出人にまったく心当たりが無いこと。宛名は間違いなく自分になっているし、住所も違っていない。
 だが、どれだけ記憶をたぐり寄せても、差出人に関する情報が広がっていかない。

 差出人の情報には、住所の他に携帯の電話番号だけでなく、メールアドレスまで書かれている。試しに電話をかけるかメールを送信するか考えたが、やはりそんなことはしたくない。
 今年、自分を最初に悩ますものが年賀状になろうとは、まったく想像つかなかった。昨日までの2018年中は。
 未来はわからないことの方が多いということを、2019年初日に改めて思い出させてくれた。一枚の年賀葉書が。