淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

たった一杯のビールでも美味しい

 昨夜、厳密には今日の未明に小説を脱稿した。昨日は、朝の9時から、書斎にしている和室でパソコンに向き合い続けた。
 三食を取る時間と、30分ほどの午睡と入浴時間以外は。そんな根気と集中力が自分にあったなんて、我ながら驚いている。
 書き上げた作品のバックアップを取り、同人誌の主宰に作品をメールで送付した。
 それなりに達成感があったので、その場でビールを呑みたかったが次の日の仕事のことを考えて差し控えた。

 そのために、今日は朝から夕方が待ち遠しかった。お昼休みにはあんかけパスタを食べたが、その時もビールが呑みたくなって仕方がなかった。あんかけパスタとビールは相性が良いからだ。
 午後からも、夕方まで長かった。オフィスは暖房のために、スーツの上着が要らないほどの温度だし、空気も乾燥しているので、真冬でも喉が渇くから。
 ビールを口にしたい欲求を、お茶やコーヒーで誤魔化し続けた。

 定時になると、自分は迷わずにオフィスを出た。だが、自分はどこでビールを呑むかは迷っていた。自宅で入浴した後に、食事を取りながらゆっくり味わうか。
 それとも、自分が利用している最寄り駅からほど近い場所にある、焼鳥屋に立ち寄るかを。
 結局、自分は後者を選んだ。少しでも早くビールを飲みたかったから。

 焼鳥屋ののれんをくぐったのは、18時ごろ。夏のビールが美味しい時期、年末、年度末や年度初めなどには平日でも座れないことが多い店だが、今夜はカウンターにお客が1人座っているだけだった。
 カウンター内は店主と学生のアルバイトが1人立っていたので、自分が来店するまでは店員の方が多かった。
 先客は年金生活者の男性。ボトルキープしている焼酎をお湯わりで呑みながら、カウンターで新聞を広げていた。

 自分は彼と一席離れたカウンターに座り、まず生ビールを注文した。続けて、鳥刺し、レバーとせせり焼きを追加した。
 ビールを流し込むと、喉が喜んでいる気がした。本当に美味しかった。
 今日、自分がこんなにビールを美味しく感じる理由を、店にいる他の人は誰も知らないだろう。もちろん、個人的なことなので、説明する気もなかったが。

 ビールを呑みながら、カウンターに座っている男性と時事的な話題を交わしながら、ビールとつまみを味わった。ジョッキが空くとお会計をお願いした。代金は1,150円。店には30分も滞在していなかったと思う。
 気分の良いまま帰宅して、そのままこの文章を書き出した。

 blogを書き上げたら、入浴する予定だ。そして、風呂上がりにまた、ビールかハイボールを楽しむつもり。
 たまには、自分で自分を甘やかす夜があってもいいはずだと、言い訳しながら。