淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

スマホのゲームとSNS

 朝の通勤電車は雨のせいか、いつもよりも混雑していた。そんな状況でもスマホを手放せない人を見ると、最近は怒りを通り越して憐れを感じる。他の乗客の顔に当たりそうな距離でも、どうしてスマホを使うのだろう。他人に自分の情報も漏洩してしまうリスクだってあるのに。

 彼女もそんな1人だった。30代中ごろに見えた女性は、ひたすらスマホのゲームに夢中になっていた。そのスマホのケースはみすぼらしさを感じるほど汚れていた。
 彼女の装いも小汚かった。後頭部の髪が跳ねていたり、襟足の手入れが足りないために。

 だが、彼女のそんな身なりよりも気になったことがある。それは、SNSのアイコンに多数の通知が届いていたことだ。
 彼女にとっては、人とのコミュニケーションよりもゲームで遊ぶ方に価値を見いだしているのだろう。小綺麗ではない彼女の身なりよりも、自分はそちらの方が我慢ならなかった。

 そんな彼女は当たり前のように結婚指輪をしていなかった。
 身なりにも気を使っていなかったが、年頃のころからそうだったのだろうか。顔立ちや体型などの外見自体を変えることは難しいが、装いなどである程度はカバーできるのに。他人から、女を捨てているように思われても仕方がないと、自分は感じた。
 外見を諦めているのだったらせめて、人間関係に気を遣えば良いのに。30代ですでに、人生を捨てているのだろうか。

 自分に人生を捨てていると判断された彼女は、オンラインでどんな人たちと交流しているのだろう? 彼らとはオンラインでどんなコミュニケーションを取っているのだろう?
 彼氏がいたらびっくりするが、オフラインで友人やボーイフレンドはいるのだろうか。もし、いたとしたら会った時にはどんな会話をするのだろうか。
 悪い意味で興味は尽きなかった。

 自分にとってはSNSですら興味は薄いが、スマホのゲームにはほとんど興味がない。ほんの一時、『Pokemon GO』で遊んだことはあったが。
 小学生のころにゲームセンターへ通ってテレビゲームに夢中になったことに始まり、ファミコンをはじめ様々な家庭用ゲーム機を購入したほど、自他共に認めるゲーム好きだった自分。
 最終的には、パソコンでもゲームを楽しむほどだった。

 だが、最近はパソコンでもゲームをすることが極端に減っている。ゲームをしている最中はそれなりに夢中になれるのだが、辞めたあとに虚しさを感じるからだ。
 その時間にもっと他のことができたのではないかと、どうしても考えてしまう。歳のせいだろうか。

 ゲームで遊ぶくらいなら、文章を書いたり写真を撮ったりするなどの何かしらのアウトプットか、本を読んだりテレビを観たりした方が自分へ何かインプットできる気がしてならないからだ。
 ゲームが決してインプットにもアウトプットにもならないと考えている訳ではない。ただ、あまりにも効率が悪いと思えるだけだ。
 そのせいか、通勤電車などでスマホのゲームをしているよりも本を開いている方が、どうしても魅力的に見えてしまう。