一年ぶりに書いた小説が所属している同人誌に掲載された。同人に戻ったころは、もっと筆のペースを早めるつもりだったが、結果としては遅筆になっている。
次号はちょうど100号になるので、所属している同人全員に何かしらの作品を載せるように主催から呼びかけられてはいるが、自分は何か書けるだろうか。締め切りまではあと1ヶ月ほどしかないので、正直かなり怪しい。
100号の締め切りまでに新しい作品が書けるかはわからないが、今はとりあえず自分を褒めたいし、褒めちぎりたい。活字になった作品を自分で読んでいて、今までと違って今回は素直にそう思えた。明石家さんまが自分の出演した番組を見て、自身で賞賛しまくるように。
もちろん、自分は彼とは違って天才ではないし、プロではないから次元が全く違うのはわかっているが。
だが、彼と同じくクリエイティブなことを趣味として行っていることは、人に誇れる気がしてきた。仕事で自分の時間が不自由になる中で。
実際に今回の作品はかなりの強硬スケジュールで書き上げたからだ。脱稿するためだけに有給休暇を一日取得して、朝の9時から日付が変わる夜半過ぎまでパソコンに向かい続けた。
製本されて活字になったものを手に取って読み直すとすぐに誤字を見つけたし、部分的な表現などでも拙くて気になったところは多々あった。それでも、作品全体を読んで自己陶酔するほど満足している。
最近、ある女性が書いたblogをよく読んでいる。彼女の書いた文章を読んでいてつくづく感じたことがある。書き手が楽しんで書いている文章は、読み手にその楽しさが伝わることを。
このことは、自分の今作とも通じるところがあるような気がする。
また、彼女はカメラ女子を自称しているだけあって、blogに載せている写真も独特で面白い。今まで自分が触れたことがないような感性が写真を通して伝わってくる。
しかも、彼女が使っているカメラはオリンパスのペン。自分も彼女よりも数段、型が古いオリンパスのペンを持っている。バッテリーの充電は切れ、すっかり埃を被った状態になっていたが。
彼女だけでなく、自分のポートレートを撮影してくれた友人からも刺激を受けたので、自分もせっかく持っているミラーレスの一眼レフを使い始めることにした。
カメラはすぐに見つかったが、バッテリーを充電するための電源コードが見当たらなかったので、半日ほど探す羽目になったが。おかげで、部屋が少し片付くというメリットもあった。
次の仕事をするまでのしばらくは時間もあるので、このblogの写真もできる限り、一眼レフで撮影したものを掲載したい。