淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

明治館

 歳を重ねることは、悪いことばかりではない。そんな当たり前のことを自然に感じることができた昨夜。
 古くからの友人と春雨に濡れそぼつ名古屋市内のある街まで出かけたことがきっかけで。

 昨日、友人と最初に出かけた街は自宅から近くて遠い、星ヶ丘。道が空いていれば車で、20分ほどの距離。公共交通機関で行くと、いくつかのルートがあるがいずれの方法でも1時間ほどかかってしまう。
 雨で足下が悪いこともあって、珍しく市バスを選択した。市バスを終点のバス停まで乗り、地下鉄に乗り換えて星ヶ丘の駅を目指した。

 友人も自分もお互いに車を所有している。それなのに車を使わなかったのは2人でお酒を楽しむためだった。2人が互いの想いがある店で。その店の名は、『明治館』。広小路通りと名東本通りが交わる角のビルの1Fにある、ビアバーだ。
 かつては、洋風居酒屋として同じ街、星が丘バスターミナルの南側のビルの地下1Fで営業していた。初めてその店を訪れたのは、20年以上も前のことだ。
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 以前あった場所での営業が終わったときは、寂しかった。20代のころ、自分がよく足を運んだ思い出の店だったから。一緒に同行した友人も、同じような気持ちだったのではないか。
 だが、昨年のある日に同じ店名の看板を自分が偶然見つけた。そのことを友人に話すとあっさり一緒に出かけることが決まった。

 移転した店の扉を開けると、前の場所よりも箱はこぢんまりとしていた。カウンター席の方が多かったが、いくつかのテーブルも置かれていた。
 自分たちが入店したのは19時半近く。他のお客が居なかったこともあり、好きな席を女性店員が選ばせてくれたので、自分たちは4人が座れるテーブル席に腰を下ろした。

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店の看板と店の歴史が書かれた黒板。写真の構図が滅茶苦茶なのは、早く呑みたいだけだったから(笑)
 以前は日本酒などにも力を入れていて、久保田などの銘酒も置いてあったことを覚えているが、今の店はビールに一番こだわっているようだ。
 最初のドリンクは2人ともビールの飲み比べセットを頼んだ。キリンの『一番搾り』とサッポロの『黒ラベル』の。飲み終わった後に、マスターが答え合わせを教えてくれた。2人のテイスティングの結果は秘密。
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飲み比べセット。カメラの性能を活かしきっていない写真。やっぱり早く呑みたいだけ。(笑)
 自分はビールを呑み続けていたが、友人は途中からジントニックを呑みだした。その際に、ジンや炭酸水などの銘柄を選ぶシステムなのを知った。
 友人は興味を持ったようで、いくつかの組み合わせを楽しんでいたようだ。途中から自分も好きな銘柄のビールが切れてしまったこともあり、友人と一緒のお酒に変えた。

 土曜日の夜だったこともあり、自分たち以外のお客も増えだした。何組かいたお客たちの中で印象に残っているグループがある。
 落ち着いたスーツ姿の男性客たちが。全員、大きな紙袋を片手に持っていた。おそらく結婚披露宴の帰りだろう。今年も結婚式が似合う季節になった。
 季節が移ろい、時が経っても変わらずに友人でいてくれる彼と、思い出を共有できた素敵な夜になった。