6月2日、今上天皇が地元の公園へ来るらしい。『第70回 全国植樹祭あいち2019』のために。会場は愛知県森林公園。名古屋市近郊の学校ではよく、遠足に選ばれる場所だ。
昨日、自分はある目的のために訪れた。公園に行く前も行った後も、何人かに話すとほぼ同じようなリアクションが返ってきた。相手は天皇が来ることで話題を広げようとしたからだ。
www.syokujusai-aichi2019.jp
自分が昨日、公園へ足を運んだ理由は植樹祭でもなければ、天皇が来ることとも関係ない。
あえていうならば、最低でも10人の魅力的な女性と出会えることが確約されていた事の方が、理由になるだろう。
実は、地元にあるカメラ量販店が催す、モデル撮影会に申し込んでいたからだ。
春先から風景や花などを主な被写体としてきたが、自分の娘以外の人を被写体としたことは、ほとんどなかったからだ。カメラに興味を持った理由が、自分のポートレートを撮影してもらったことが発端のひとつだったのに。
チラシにビギナーや初心者でも大歓迎と謳ってあったし、いくつかのカメラやレンズを借りられることも自分の背中を押すひとつになった。
自分が持っているカメラを1/2成人式で娘にプレゼントすることを約束したので、次の自分のカメラ購入の参考にもしたかったからだ。
受付は9時30分からだが、撮影会は10時30からだった。4,500円を支払って撮影会に申し込んだ時に、カメラやレンズの貸出は人気があるし、数も限りがあるので早めに来た方がいいと、店員にアドバイスを貰っていた。
森林公園を訪れたのは中学校の遠足が、おそらく最後だろう。公園の付近の道路を車で走ることはあっても、公園には30年以上も足を踏み入れていなかった。
公園の駐車場、撮影会場が植物園であることと植物園に入るために入園料として数百円が必用なことは、把握していた。
駐車場に車を停めて正門を抜けて歩いて行く。散歩するには丁度よい気候だったが、歩き出すと自分の記憶よりも植物園の入口は遠かった。入口で210円を支払いながら係員に尋ねた。撮影会の受付の詳細な場所を。
教えてもらった場所は、現在地からさらに、15分くらいは歩かなければならなかった。ちなみに、森林公園には他にも駐車場が2カ所あり、北門近くの第2駐車場の方が撮影会場の受付に近かったようだ。
鳥の鳴き声が時折聞こえるような穏やかな雰囲気の園内を歩き続けると、テント張りの受付が見えてきた。
受付とカメラの貸し出しコーナーには人の列がすでに出来ていた。だが、その人だかりの中に女性はほとんどいなかった。
昨日、カメラの講座を受けたときは女性ばかりだったのに。彼女たちのようなカメラ女子は、こういったイベントには参加しないのだろうか。
女性の代わりに目立ったのは、外国人だった。彼らはほとんど、Canonのカメラを借りていた。カメラを借りた彼らだけでなく、販売店舗やカメラメーカーにとっても、よいことだったのではないか。
来日した機会に日本製のカメラに生で触れてもらえるのだから。おそらくそのうちの何割かは、カメラを買って帰国してくれそうな気がするが、実際はどうだろう?
午前中と午後でそれぞれ貸出と返却をしなければならなかったので、午前中は自分が普段使っているメーカーの上位機種、オリンパスのカメラ『OM-D E-M1 Mark II』とレンズは『M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO』を借りた。
使い方は自分のカメラと似ているし、昨日の講座で教えてもらったことが充分に活かされた。いくつかのモードで試し撮りしていたら、すぐに操作方法が理解できた。
レンズを取り付けてもらった状態で受け取ったのだが、第一印象は考えていたよりも重いということだった。マイクロフォーサーズシステムのカメラとは思えないほど。
だが、試し撮りで撮ったデータを液晶画面で確認すると、重さの理由に納得した。緑の発色があまりにもキレイだったから。レンズの性能があきらかに違うのが、素人の自分でもすぐに理解できた。 借りたオリンパスのカメラとレンズで気持ち良く撮影できたが、午前中でオリンパスのカメラとレンズは返して、午後からはせっかくの機会なので他のメーカーのカメラとレンズを試すことにした。
カメラに詳しい友人にLINEで助言を求めると、すぐに連絡をくれた。CanonとNikonのカメラを勧めてくれたが、前者を選んだ。カメラは『EOS 5D Mark IV』、レンズは『EF70-200mm F4L IS II USM』を借りたのだ。しかも製品の仕様や性能を全く知らない状態で。
当然、操作方法もわからない。昼休みの間にスマホで操作方法を調べるはめになった。正直、オリンパスのカメラほど細かい設定や操作はできなかったが、デジタルカメラでは何ができるかをつかみつつあったので、なんとか撮影に使うことは出来た。
フルサイズのセンサーだし、画素数も午前中に使用したカメラよりも多いのだが、その分カメラとレンズの総重量は格段に重かった。また、たまに操作方法で手間取り、シャッターチャンスを逃したこともあった。
その代わり、撮ったデータを今日プリントしてみるとモデルの肌の質感がキレイに表現された。
自分が撮影した魅力溢れる女性たちの写真をこのblogの読者に見て貰いたいのは山々だが、インターネットやSNSでの公開は禁止されているので残念だが、仕方がない。
今のところ、1人でポートレートを見ながら独り言を口にしたり、ニヤニヤしながら楽しんでいる。