Amazonか楽天市場かと聞かれれば、自分が好きなのは後者だ。正直、好きというよりはマシだと思っている程度だが。
それもあって、最近はAmazonで買い物をしたことはほとんどなかったが、先週の木曜日に久し振りに利用した。
ほぼ毎日のように写真を撮っているために、写真のデータが増えてきたので、外付けハードディスクが必用になったからだ。
昨日出かけた、たけのこまつりに写真を撮りに行くことは予定していたので、その当日の夕方までにはどうしても欲しかったのだ。
注文するとAmazonらしく早速配送され、木曜日に配達されることがメールされてきた。
だが、商品は木曜日どころか昨日になっても届かなかったし、不在票もポストに投函されていなかった。
不審に思って商品の配達記録をネットで調べると、配達完了になっていた。配達完了日時は木曜日の午後。その日時は、可児市の友人宅に居た。
Amazonへ連絡することも考えたが、配送を担当していた物流業者に連絡した。調べるとデリバリープロバイダということがわかった。どういう組織や法人なのかはわからなかったが。
早速電話をしたが、お約束のようにすぐに繋がらない。5分以上は待たされたが、フリーダイヤルだったのがせめてもの救いだった。
オペレータに繋がると、商品が届いていないのに配達記録では完了になっていることを説明すると、調査して折り返すと言われたが、自分は判取りも調べてもらうこともお願いした。
ひょっとしてひょっとすると、別居している妻が自分の不在時にたまたま家に出入りして、商品を受け取っている可能性を否定できないからだ。彼女は合鍵を持っており、自分の不在時を狙って時々荷物などを取りに来ているからだ。
約束では30分ほどで調査できると言っていたオペレータ。実際は1時間ほど経ってから、電話がかかってきた。誤配を認めてはくれたが。
ただ、誤配先が会社のために休み明けしか荷物の引き上げができないので、再配達は月曜日以降しかできないことを言い出す始末。当然、自分は黙っていられなかった。
最低でも土曜日に欲しかったので、わざわざAmazonで購入した経緯を説明した。同じ商品を他で購入してでも届けることを要求すると、了承してくれた。
しばらくすると、配達を担当したドライバーとその上司と思われる2人が自宅を訪ねてきた。菓子折を片手に。
お菓子なんかは要らない。早く欲しかったのはハードディスクなのだ。
彼らの話を聞くと、お客が何を購入したのかは配送依頼元のAmazonは教えてくれないそうだ。個人情報保護を理由にして。
仕方がないので、Amazonの注文履歴の情報をスマホで見せて購入した商品名を説明した。
それから1時間ほど経つと、電話があった。連絡してきたのは、先ほど菓子折を手にしてきた彼だ。同じメーカーではないと駄目かと、言ってきたのだ。唖然としながらも、ノーとはっきりと答えた。
そのメーカーを指定した、はっきりとした理由があるからだ。
友人と自宅で宅呑みをしていると、インターホンが鳴ったので表に出た。誤配をしたドライバーが大型量販店のビニル袋に入ったままのハードディスクを手渡した。メーカー名を見てから、自分は受け取った。
自宅に戻ると友人はニヤついていた。ことの経緯を話していたからだ。友人は今、物流会社で働いているし、自分もかつては働いていたからだ。個人と法人を間違えて配達するなんてあり得ない、と言ってくれた。
正直、自分も誤配をしたことが一度だけあった。だが、今回のような全く見当違いのミスをしたことは、なかったはずだ。
ビニル袋を開けて商品の箱を見ると、呆れた。よく見るとデータの記憶容量が違うのだ。
自分が購入したのは2TB。受け取ったのは1TBだったから。
自分も玄関先で確認すればよかったのだが、外はすっかり日が暮れていたし、酔い初めていたこともある。
相手にこちらから連絡した。時間も時間なので、とりあえず、持ってきてもらったものを受け取って、休み明けに誤配したものを配達してもらうことを提案したのだ。
こちらが二重取りになってしまうが、相手の想定できないような度重なったミスのことを思うと、落としどころとしては悪くないと考えたのだ。
だが、相手はその提案を却下した。今から2TBの商品を買って届けると言ったのだ。
結果的には自分の提案通りになったのだが。理由は買いに行った量販店に2TBの商品在庫がなかったらしい。
それにしても、月曜日にまた誤配や同等以上のミスをすることはないか、多少は心配している。デリバリープロバイダを。
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