昨日、次の仕事の話で神戸市の垂水まで出かけてきた。以前一緒に働いたことがあった女性の紹介で。当時、セクションは違っていたが、真剣な仕事ぶりには感じ入ることが多かった。
そんな彼女に是非にと請われたら、単純な自分としては悪い気はしなかったからだ。
この話を聞いたのは、先週の金曜日。急ぎ、週末に履歴書を書き上げて、彼女宛に送った。
その際に履歴書用の写真を用意しなければならなかったので、店主と仲良くさせてもらっているカメラ屋さんに、写真のお願いに行った際、次のようなことを言われた。向こうで働くことになったら寂しくなる、と。
店主は初老の男性だ。最近、自分が写真撮影に夢中になっていることもあり、彼とは写真談義をすることがある。
先日も、自分が撮影会で撮った写真を見せると、他の人が誰もしてくれなかった的確な指摘をいくつもくれたのが、ありがたかった。
もし本当に神戸市で、働くことになれば産まれ育った名古屋を離れ、ほとんど土地勘のない街で新しい暮らしをはじめることになる。
だが、そんなに深刻に考えてはいなかった。声をかけてくれた女性にもしばらく会っていなかったので、久し振りの再会を楽しみにしながら気軽な気持ちで家を出た。
目指した駅はJR垂水駅。東海道線は東京駅から神戸駅までなので、垂水駅は山陽本線の駅になる。
新幹線の最寄りの駅は新神戸ではなくて、西明石。ただ、インターネットの路線検索を使うと、新大阪駅から快速電車で垂水駅を目指すルートが指示されたので、それに従った。特急料金が安く済むこともあったが、早いだけでなく乗換回数も新大阪駅での1回だけだったからだ。
久し振りの新幹線で、もっと久し振りに神戸市に向かった。乗車した『のぞみ』は10時台。
数日前まで、5月とは思えないような暑い日が続いていたが、一昨日の雨で5月に不似合いの暑さも一息ついた朝だったので、スーツにネクタイ姿で鞄を持って新幹線のホームを歩いても、汗ばむようなことはなかった。
『のぞみ』に乗り込むと、車内は比較的空いていた。名古屋から上り電車の場合は自由席に座ることはままあるが、下りの場合はまず指定席に座る。過去に苦い経験をしたことがあったからだ。
だが、昨日はその必用がなかったかもしれない。ここ最近乗車した新幹線の中では、外国人が目立たなかった。
自分が気にならなくなってきたのか、乗車していた外国人が本当に少なかったのかはわからないが。
かつての仕事で毎週のように、大阪と名古屋を往復していたことがあったので、新大阪駅までは新幹線に乗り慣れている。
乗り慣れた新幹線から、快速電車の網干行きに新大阪駅で乗り換えた。(つづく)