淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

2019年の上半期を七味五悦三会で振り返る

 今日から7月。今年も半分が過ぎた。
 一昨年、昨年と同じように今年の上半期を『七味五悦三会』で振り返りたい。
『七味五悦三会』とは江戸時代の人々が大晦日に家族同士で、七つの美味しかったもの、五つの楽しかったことや嬉しかった思い出、三つの新しい出会いを語らいながら過ごす風習のこと。
 この粋な風習を知ってからすぐに自分は好きになったので、上半期の終わりと大晦日にはこのテーマでblogの記事を書いている。

 まずは七味。

  • かつやのトマたまチキンカツ定食
  • いきなりステーキのワイルドステーキ
  • 蕎麦の花の蜂蜜

『かつやのトマたまチキンカツ定食』は、とんかつ専門のチェーン店『かつや』の期間限定メニューだった。初めて食べた時にすっかりはまってしまい、3回も食べに『かつや』まで足を運んだほどだ。期間限定メニューからレギュラーメニューに採用して欲しいくらい気に入った。

『いきなりステーキのワイルドステーキ』は、ランチタイム限定メニュー。このメニューには正直、さほど期待していなかった。
 自分の住む生活圏内に今年になってやっと、『いきなりステーキ』が出店したので、足を運んだときにはがっかりさせられたからだ。
 名古屋の繫華街、栄にある地下街のセントラルパークに出店した初日の夕方に並んでまで立ち寄ったのにも関わらず。
 その時は何をオーダーしたかは覚えていないが、たいしたことはないと思って、店を出たことだけは覚えている。

 つい最近、平日のお昼時に別の『いきなりステーキ』の店に立ち寄った。何も期待していなかったので、ランチ限定でお値打ちなメニュー、『ワイルドステーキ』を躊躇無く注文した。肉が堅くても旨味がなくても、値段もそれなりなので、さらに幻滅させられることはないだろうと思っていた。ちょうどキャンペーンで肉が10%、増量されていたこともそのメニューを選択した理由だった。

 鉄板に乗せられてきたステーキをナイフでカットし、熱々の鉄板で好みの焼き具合にして口に運ぶと、驚いた。いい意味で完全に気体を裏切られたからだ。
 これからも平日のお昼時であれば、『いきなりステーキ』に足を運ぶのも悪くないと、考えを変えた。

『蕎麦の花の蜂蜜』の味にはまったのはデパ地下に県内の養蜂家が出店していたのがきっかけだ。その時に様々な種類の蜂蜜を試食させてもらったのだ。
 ほぼ毎朝、プレーンヨーグルトに蜂蜜をかけて食べるのが習慣化している自分。その蜂蜜は通販で国内産とはいえ、安い百科蜜を㎏買いして使っている。
 試食中にそんなことを話ながら蜂蜜を試食させてもらった。レンゲ、蜜柑、アカシアなどなど。そんな中で自分が一番気に入ったのは、蕎麦の花の蜂蜜だった。色は黒っぽく、上品な黒蜜のような味わいだった。
 値段は少々張ったが迷わずに購入して毎朝、ヨーグルトにかけて味わっている。

 今年の後半、美味しくて心が浮き立つようなものに割いてでもあと四つ、巡り会えることができるだろうか。昨年は結局、七味に満たなかったから少し気になっている。

 次は五悦。

  • 所属している同人誌で自作の小説が賞を受賞したこと
  • 住宅ローンを完済したこと
  • 会社と副業先のバイトも辞めたこと
  • スノーボードが上手くなったこと
  • 写真撮影にはまりだしたこと

hatehatehahaha.hatenablog.com
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 五悦についての最初の二つは過去にblogに書き綴っているので、省略して三つめから説明したい。

 20代で家を建ててからは住宅ローンのために、常に何かに追い立てられていたような気がする。
 そのせいか、今までにも仕事をしないで失業保険を受給したことはあったが、常に安心することはできていなかった。
 だが、今年の春先に仕事を辞めてからは違う。正直、貯金を食い潰しているのでお金には余裕はないものの、借金もないのだ。

 今までの人生で何もローンを抱えていないのは、自分としてはかなり貴重な期間になっている。
 リーマンショックのころは何かと副業するサラリーマンが話題になったが、最近ではそんな話はあまり聞かない。少なくとも、自分の古くからの友人の中で本業意外にアルバイトをしていた経験があるのは自分だけだった。

 普通の労働者は本業が休みのときは休みなのだ。自分とは違って。
 週末のラーメン屋でのアルバイトは約10年続けたので、自分の感覚がおかしくなっていたように今となっては思う。もっと、自分のために時間を使うべきだったはずだ。

 四つ目と五つ目は、三つ目の恩恵が大きい。自由な時間ができたことが。
 スノーボードが上手くなったことを実感したのは、4月になってから。仕事を辞めたので四月は月の半分、15日間ゲレンデで過ごした。
 ゲレンデではスキーとスノーボードの両方滑ることを自分に課すと、1級の壁にぶつかっているスキーと違って、リフトから降りることすらままならなかったスノーボードは、誰から見ても以前よりは上手くなっているはずだ。

 五つ目は三つ目のことだけでなく、一つ目のこととの関連も大きい。自分が小説で賞をもらった時に、自分のポートレートの提出を同人誌に求められたことが。
 若い頃は、自分の外見にかなりのコンプレックスを持っていたので、写真の提出は断りたかったほどだ。
 仕方がないので、仕事を通じて仲良くなった友人に自分の撮影を頼むと、驚くようなポートレートを撮ってくれた。同人のメンバー内でも、自分の小説は評価してくれなかった人ですら、写真については悪く言われなかったほどだ。
 このことがきっかけとなって、家の中で埃を被ったままになっていた一眼レフカメラを毎日のように使いはじめるようになったが、自分でもここまで写真撮影の魅力に取り憑かれることになるとは、思ってもいなかった。

 五悦については他にも候補があったので、迷ったがそれは上半期が充実していた証拠だろう。
 今年の大晦日に再び五悦を選び直す時に、自分がまた悩むような下半期を過ごせるといいのだが。

 次は三会。

  • 写真家のコムロミホ

 三会については、一番迷った。本当は複数人を挙げたかったから。
 では、何故1人だけなのかは最後に書き綴りたい。

 コムロミホさんは著名な写真家なので、写真にそれほど興味がなかったころの自分でも名前くらいは知っていた。
 だが、自分が写真を撮りだしてからは、好きな作品を見せてくれるフォトグラファーの1人になった。

 そんな彼女に会うだけでなく、レクチャーを受けながら写真を撮る機会に、最近恵まれた。その機会とは、ヨドバシカメラの撮影会。
 昼からの半日、彼女と一緒に過ごすことが出来たのは思い出にもなったし、よい経験にもなっている。

 自分がポートレートを撮っていて行き詰まると、彼女の言葉を思い出す。シンプルな助言しか受けていないせいもある。
 その中の一つを書かせてもらうと、モデルの装いの上下のコントラストが素晴らしい時は、ウエストショットで撮ることだ。自分ではとても思いつかない、女性らしい視点から導かれたアイデアだと思う。

 自分が三会に入れたかった人たちとは、ポートレートを撮らせてもらったモデルの方たちだ。
 トップカメラの撮影会に参加しなかったら、ポートレート撮影の面白さを見いだすことは永遠になかったかもしれないし、気がつくことが出来たとしてもずっと後のことになっただろう。

 そのことからも特に、五月のあの日に森林公園で被写体になってくれた彼女たち1人1人に、改めてお礼を言いたいくらいだ。彼女たちに巡り合わなかったら、今ポートレート撮影をしていただろうか。
 それにしても、なんで撮影会に1人で参加しようと思ったのだろう。時々、そんな思い切ったことをする自分が好きだ。
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あの日に、借りたカメラで撮影した木漏れ日。
今週のお題「2019年上半期」