来月、危険物丙種取扱試験を受けることにした。ひょんなことがきっかけで。
数日前のある夜、ほろ酔いの状態で繫華街を一人歩いていると、黒服に声をかけられた。あるガールズバーへの勧誘だった。
今、自分が離職中でお金に余裕がないことを正直に話して断ろうとすると、思わぬ方に話が転がり始めた。
その黒服が冬期に働いている仕事に勧誘されたのだ。今年の10月中旬から、来年3月までの期間の仕事を。
オフラインで自分のことを知っている人も、このblogだけでしか自分のことを知らない人も、冬期の仕事に誘われて自分が興味を示した様子から、ウインタースポーツに関わる仕事を連想するのではないだろうか。
だが、ウインタースポーツと危険物の資格に関連性を見いだすのは難しいだろう。
黒服に勧誘された仕事というのは、灯油の移動販売の仕事だ。
彼の話によると、最低1万円以上の日給が担保され、あとは歩合によって給与が上積みされると言う。
彼の昨シーズンの1日の最高歩合は5万円以上だった教えてくれた。
その話をまるまる信じている訳ではないが、酔っていたこともあって、細かいところまで話を聞いてみた。会社の社長の人間性や、お客の傾向などを。
社長はそれなりにいい人らしいが、あまり信じていない。経営者というのは、いつでも自分の都合の良いように変質することを身に染みているからだ。
嫌なお客が少ないこと、お客に感謝されることが多いことは、それなりに信憑性を感じた。
移動販売で灯油を買う人間は、体力が無い人やお年寄りが多いだろう。そんなお客に対して購入してくれた灯油を玄関先まで運ぶという当たり前のことをするだけで、喜んでもらえるなんて、自分にとっては新鮮な気がする。
自分が本業としてきたシステムエンジニアの世界では、ほぼあり得ないことだからだ。
そんなこともあって、システムエンジニアとして現場に復帰することへ躊躇している。好きなことばかりして過ごしているので、実弟から最近はセレブと嫌みを言われているが。
7Pay の事件で「技術力や品質管理どうなってんの?」と思う方が多々いるのも仕方ないけど、大手と付き合ったことのある技術者のほとんどは、どうやってそういうザル仕様になったか、めちゃめちゃ理解してると思う。
— wakeapp (@wakeappjp) 2019年7月7日
全てとは言わないけど、内部の技術側の意見はほとんどの場合、握りつぶされる。
七夕の日にTwitterで7Payについてのtweetに自分が翌日返信すると、❤よりもリツイートの方が現状では多くなっている。自分のtweetや返信の中で❤よりもリツイートの方が多くなったのは初めてのこと。ちなみに、自分の返信は以下の文面だ。
『ここ数年、真面目な提案や意見はしなくなりました。お客様が求めていないのがわかったから。こういう事件が起きるとまた、自分のようなロースキルエンジニアにも仕事が回ってきて、お互い様じゃないかな。』
tweetに反応してくれた人以外にも、多くの同調者がいるように思えてきた。今のままの状況だと、IT業界の未来は暗いと言わざるを得ない。
ICT、IoTなどの格好良く今風でスマートなIT用語だけが飛び交っていても。