淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

久しぶりの本町、初めての中崎町

 昨日は朝から大阪で過ごした。8時過ぎに家を出て、電車を乗り次いで名古屋駅で9時30分過ぎの、のぞみに乗車して。
 新大阪駅からは地下鉄御堂筋線で本町まで南に下った。

 本町を訪れたのは久しぶり。以前、勤務していた会社の本社が本町にあったから。その会社は新興市場とはいえ上場していたが、初めて本社を訪れた時には、驚いた。
 地下鉄の駅から結構歩いた裏路地にある、うらぶれたガソリンスタンドの脇にある雑居ビルに入居していたから。

 当時、自分が所属していたのは名古屋支社。他に東京にも支社を構えていたが、本社よりも名古屋と東京の支社の方が利便性も高く、オフィス内もオフィスが入居しているビルも綺麗だった。

 東京支社はなんと、麻生にあった。その会社に在籍している間、3ヶ月ほど東京でも仕事をしていたので、何度か訪れたことがあった。
 ひょっとしたら、自分の人生に二度と縁が無い街になるかもしれない。外国大使館が建ち並ぶおしゃれな街には。

 昨日、本町を訪れた理由は自分が愛用しているカメラの製造メーカがオリンパスであることと関連している。
 オリンパスショールームが本町にあり、そこで昨日開催された、カメラとレンズのメンテナンス講座を受講するためだった。
 講座は11時からの1時間。講座内容はカメラボディーとレンズクリーニングの方法の説明と実践だったが、役に立ったと思う。受講料金が無料だったこともあって、オリンパスへの好感度が上がった。

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講座が行われたショールームオリンパスプラザ。
 講座が終わった後、付近で昼食を食べることにした。ショールームから少し歩くと、ラーメン屋の前で何人もが列をなしていたのが目に留まった。店の名は、『中華蕎麦 葛』。
 並んでいたのは、ほとんどがビジネスマンだった。
 カジュアルな格好にリュックとカメラバッグを背負った自分は最後尾に並んだが、ラーメン屋らしく客の回転が早いせいか、並んだ時間は意外と短かった。
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『中華蕎麦 葛』の看板と待つ客の列。
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『中華蕎麦 葛』の入口。D610で撮影。
 券売機で食券を買って注文したのは『出し蕎麦』、値段は550円。
 客席はカウンターのみ。座って待っていると、自分の前に丼が置かれたので、立ち上がって自分の前に降ろして、中を覗き込んだ。
 今まで見たことがないような外観のラーメンだったが、食べてみて驚いた。とても、550円のラーメンだとは思えないような味だったから。
 令和になってから、いや今年になってから食べたラーメンの中で一番の味だった。
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最近食べた中で一番のラーメン、『出し蕎麦』。価格は驚きの550円。
 美味しいものを食べたおかげで気分良く店を出て、地下鉄の駅へ向かった。
 朝は御堂筋線に乗車したが、今度は中央線から谷町線を乗り継いだ。中崎町に向かうためだ。
 本町に本社がある会社に在籍中、大阪で半年以上も仕事をしたことがあったので、大阪のキタにはそれなりに土地勘があると思っていたが、中崎町は訪れたことが無かった。谷町線は隣駅、東梅田までは乗車したことはあったが。

 中崎町に向かったのには理由があった。ある女性と中崎町の地下鉄の駅で14時に待ち合わせをしていたからだ。
 その女性のことを自分はほとんど何もしらなかった。おおよその年令と、名前くらいしか。
 それでも、彼女のポートレート中崎町周辺で撮影する約束になっていた。

 女性と待ち合わせをすることは、かなり久しぶりのことだった。
 しかも、知らない街で知らない女性が相手だったことが、より新鮮だったし、自分を緊張もさせた。
 果たして、どんな女性が現れるのだろうか、本当に彼女は来るのだろうかという考えも、時々頭をよぎった。

 その女性はaoiちゃん(仮名)。以下のネットサービスで知り合った。撮影したいカメラマンと、カメラマンに撮ってもらいたいモデルを結びつけるマッチングサービスで。
www.photomatch.jp
 13時30分前には現地に着き、周辺を散策しながら何枚かのスナップ写真を撮った。実際にポートレートを撮るならば、その場所のイメージを掴んで置くことは必要だったから。
 中崎町を撮影場所に指定したのは彼女だったが、散策しているとすぐに納得できた。駅から少し歩くだけで、雰囲気のある建物や裏路地がいくつもあったから。
 実際にスナップ写真だけでなく、ポートレートを撮っている人たちが何人も目についた。大阪ではポートレート撮影のメッカなのだろう。
 名古屋ではそんな場所はない気がするし、撮影会などのイベント以外でポートレートを撮っている人がどれくらいいるのだろうか。そういう視点から考えても、名古屋は文化の薄い街だと思う。
 表面上は、いくつかの大きな製造業のおかげで景気が良さそうに見えたとしても。

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中崎町周辺のスナップ、すぐにシャッターを切りたくなるようなロケーションが目についた。
 待ち合わせ場所の少し前に駅に戻ると、1人の女性が誰かを待っていた。彼女と目線が合うと、話しかけられた。彼女が、約束していたaoiちゃんだったのだ。
 当日、自分が何を着ていくかを事前に伝えていたから、気がついてくれたのだろう。

 お互いに簡単な挨拶をしながら、すぐに2人で歩きはじめた。撮影スポットを探しながら。
 事前に撮影時間は2時間と決めていたので、休憩や雑談をしながら16時過ぎまで撮影した。撮影枚数はだいたい2000枚ほど。
 その間、先日にやっと気がついたことを忘れずに、撮り続けた。ポートレートは真剣に撮影しなければならないことを心して。

 おかげで16時を過ぎるとかなり疲れを覚えていたが、それは久しぶりに感じたほどよいものだった。
 撮影後には2人で喫茶店に立ち寄り、今風のかき氷を食べた。世間でフワフワというキーワードで語られているヤツだ。
 そんなかき氷を食べながら、写真の受け渡し方法や今後の扱い方について話し合った。
 撮影したデータを自分が整理、現像した後に彼女へ渡すこと。彼女が許可を出した写真はこのblogやSNSなどに、自分が公表していいことも。
 1時間ほど、それ以外のこともおしゃべりをして、地下鉄の駅で別れた。

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モデルを務めてくれた彼女が注文した、かき氷。
 帰りの新幹線では何度もうたた寝をし、帰宅後もリビングでいつの間にか寝落ちしてしまったが、それは記憶にないほど久しぶりのことだった。よっぽど疲れていたのだろう。
 これほど何かに集中したのは何時以来だろう? ちょっと思い出せないが、昨日の経験が得がたくて貴重なことだったことは間違いないだろう。