淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

大人になったね、と言われた日

 昨夜、思ってもいない人から思ってもいない言葉をもらった。その言葉とは、大人になったね。
 アラフィフになったオッサンに何を言っているんだと、聞いたときは思ったが今朝になって昨夜のこと、ここ最近の自分の振る舞いを考えると、ちょっとだけ自分の器が大きくなったような気がするから、全く的外れな言葉とは今は思えない。

 昨夜は自分が所属している同人誌のアニバーサリーパーティーだった。名古屋都心の結婚式場で、創刊25周年と100号の発刊を記念した会を催し、自分は裏方として何かと手伝ったのだ。
 会が閉幕しようとした際に、ほぼ同時期に同人になった一回りほど年上の女性から言われた言葉が、一夜明けてからこんなにも感じ方が変わってくるとは思わなかった。

 どれくらい前からかははっきりと説明できないが、自分の選んだこと、振る舞いや実行動などが驚くほどに繋がっている感覚がある。まるで、点と点が繋がって線になっていくように。
 特に今年の春先、会社を辞めてからその傾向は顕著な気がする。

 昨夜の会の参加者は50人ほど。参加費は8,000円。同人だけでなく、来賓も20名ほどいたので、あまりカジュアルな会とはいえないだろう。
 そんな会にも関わらず、自分が司会と進行を務めさせてもらった。

 年配者が多いせいか、イレギュラーなことも多かった。街中のわかりやすい場所にも関わらず、場所がわからなかった参加者の何名かが、遅れて会場に到着したために、開宴が遅れた。
 また、余興でカラオケを歌った同人がいたが、リハーサルを開宴間際まで行っていたために、そのことについて眉を潜めていた人から、自分が直接クレームを受けた。
 シニアになると子供のように我が儘になりやすいと言われるが、そういう人の1人なのだろうと、諦観して最低限のことだけをマイクを握っていた人に伝えた。

 開宴前に司会者卓に着くと、自分が緊張していることに気がついたが、そのことが逆に自分を落ち着かせた。緊張していることに気がつけるほど、自分自身のことを客観視できていることが。
 何かと動揺しやすい方なのに、会が終わるまで落ち着いた司会、落ち着いた進行が自分なりにできたと思う。
 途中、ある年配の同人女性に言われたご苦労様という一言にも、苛つかなかった。
 ちょっと前までの自分だったら、きっと腹を立てていただろう。同じ同人という立場なのに何故、お疲れ様という言葉ではなかったのだろうかと。

 嬉しいこともいくつかあった。歓談中に皆が退屈しないようにと自分が作ったスライドを、食い入るように見てくれていた参加者が何人もいたからだ。
 自分が言い出した提案だったが、スライドの枚数が100枚ほどになったので、それなりに面倒だったが。

 昔は苦手だった先輩同人にも、表面上はそつなく接することができたし、昨日の自分は今までの自分とは全く別人だった。
 自惚れかもしれないが、昨夜のアニバーサリーパーティーに関わった自分に点数をつけるとするならば、99点。ほぼ満点だ。
 ただ、1点足りないのは当日に忘れ物をしたからだ。その忘れ物とは、秘密。

f:id:mobemobe617:20190715121900j:plain
昨夜のパーティー会場の外観。