所属している同人誌の創刊25周年及び100号記念パーティーが先週の日曜日に無事終わった。世話人としての仕事の終わりがいよいよ見えてきた。
具体的にはパーティーで撮った写真の整理、プリントと出席者への配布。世話人を代表して次号の同人誌に報告記を綴ることだ。
撮った写真の整理と配布については、これまで一緒に苦労してきた世話人二人と昨日の午後に集まり、話し合って方針を決めた。
その方針に従って、先ほど自分がネットのプリントサービスへ注文したので、数日後には配布係を務めてくれる世話人の自宅に届く予定になっている。
今回の祝賀会の世話人としての仕事はもう、報告記を書くことだけだ。そう考えると感慨深いし、ちょっと寂しい気もする。煩わしく感じたことはひとつやふたつではなかったのに。
ネットのプリントサービスへ写真を注文している最中、1枚の写真に目が留まった。その写真とは自分が、自分だけが写ったものだった。
年上の女性がスマホのカメラで撮ってくれたものだが、気にいってしまった。朱色と薄ピンクの中間のような色合いのポロシャツを着ていたが、なんとなく似合っていた。
スマホでしかもパーティー会場での撮影なので、色合いなどを適切に捉えていないかもしれないが、それ以上に写真でしか伝えることが難しい自分の良いところを捉えてくれた、ナイスショットだった。
パーティーで着ていたシャツを買うときに悩んだことは覚えているが、その甲斐はあったと思う。同じデザインで濃いグリーンのポロシャツを買いに行ったのだが、色違いでもう一枚買うか迷った。
結局は色違いで2枚のシャツを買った自分に、今まで全くなかったファッションセンスが少しは育っているのではと、自惚れている。
1日でプロのモデルが10人以上も集まる撮影会に、今年の五月から2回参加していることが影響しているのかもしれない。
撮影会ではモデルの女性たちは午前と午後にそれぞれ別の服装に着替えるが、驚かされることが多かった。プロだから当たり前なのかもしれないが、振り幅のある衣装でも見事に着こなすからだ。
彼女たちのおかげもあって、今年のトレンドカラーや流行なども知らず知らずのうちに感じているし、そればかりかパーソナルカラーなる言葉さえ意識するようになっている。しかも、自分に対しても、だ。
自分でカメラを撮ることを決めさせた、友人が撮ってくれた一枚も、先日のパーティーでの一枚も、本当に気に入っている自分のポートレート。
イケメンからほど遠いので今まではカメラを向けられると逃げ出してばかりいたが、自分の中で考えが変わりはじめた。
イケメンとして写真に収まることはないが、カメラマンの技量と相性によっては悪くない写りになることを知ってしまったから。
撮られたいわたしも、という気持ちが初めてわかった気がした。このことは、自分が他人を撮るときにもきっと、プラスになるだろう。
できれば美人で感じの良い女性カメラマンに自分を撮ってもらいたい、なんてね。