昨日、世界コスプレサミットに行ってきた。毎年暑い夏に行われていたのは知っていたが、自分が会場に足を運んだのは、今回が初めて。
今まで、コミケなどにも行ったことがない自分が何故そのようなところに足を運んだかというと、ある女性の写真を撮りたかったからだ。その女性とは地元アイドルグループdela*1に所属する、藤崎舞菜さん。
カメラ量販店が5月に主催した撮影会で彼女のポートレートを撮ってから、自分にとっては気になる存在になっているからだ。
コスプレサミットの会場、オアシス21に自分が足を踏み入れたのは午後1時30分過ぎ。一日で一番暑くなり始める時間帯だ。
自分はコスプレやレイヤーさんたちに興味がある訳ではないが、会場で一人素敵なレイヤーさんを見かけたのでシャッターを切らせてもらった。ただ、レイヤーさんを撮影したのが初めてだということもあって、あまり上手く撮影できたとは思っていない。やはり、何事も経験の積み重ねが大事なのだろう。
まだ、当人の承認が得られていないので、その写真の掲載は控えさせてもらう。
delaが登場することになっているブースを紹介していた女性などを撮ったりしながら、彼女たちが登場する時間、14時30分を待っていた。
14時30分を過ぎると、delaのメンバーがブースに現れた。全員がコスプレをして。
コスプレしていたために、自分もはじめはお目当ての藤崎舞菜さんに気づくのに遅れたほどだ。
ただ、そんな人間は自分だけではなかったようで、全く知らないファンの一人と目が合った瞬間、話しかけられた。自分の押しがどこに居るのかわからない、と。
だが、彼は聞くべき人を明らかに間違っていた。自分はdela自体には全く興味がなく、藤崎舞菜さんにしか関心を持っていないからだ。 その撮影会は彼女たちのプロマイドコンテストを兼ねていたことを途中で知った。優秀な作品はプロマイドとして採用されるようだ。
そのせいもあったかもしれないが、狭いブース前でカメラマンたちは黙々とシャッターを切り続けていた。もちろん、自分も彼らに混じって写真を撮り続けていた。ほぼ一人をファインダーで追いかけながら。 だが、自分がそんなことにうつつを抜かしているうちに、とんでもないことが決まっていた。コスプレサミットの会場の横で催されている、『あいちトリエンナーレ2019』の中のある展示コーナーが閉鎖に追い込まれたのだ。
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一昨日、自分は見てきたばかりだったが、まさかこんなことになっているとは思わなかった。また、コスプレサミットが行われている横に街宣車が来ていたことも。
文化的な集いに世界から人が集まっているさなかで、今の日本では表現の自由が担保されていないことが、証明されてしまったのは情けないし、せつない。
会場周辺の道路で右翼の街宣車が騒いでるんだけど、8階の「表現の不自由・その後展」には何の影響もない一方、 2階のホールで開催してる世界コスプレサミットには迷惑が掛かりまくっている。コスプレしたたぶん南米の人たちから、あれは何ですかと不安そうに訊かれ、どう答えたものかと悩む。。
— 荻野幸太郎🌴 (@ogi_fuji_npo) 2019年8月3日
自分のようなゆるく生きてきた人間までが、表現の自由について考えさせられてしまうような世の中になっていることに、憂慮している。
極端な話、何年か先のコスプレサミットでさえ、自由に表現できる場であるとは誰も言い切れないからだ。
*1:Delightful Enchanting Lovely Angels(ディライトフル エンチャンティング ラブリー エンジェル)の略称。https://www.nbgf.jp/dela