日付は変わってしまったが、ついさっきまでTVを楽しんで見ていた。録画設定していたので、途中で切り上げるつもりだったが見始めたら90分間、最後までTVの前から動けなかった。
その番組とは、『天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋』。
不定期でフジテレビ系列において、放送されているバラエティ番組だ。
天海祐希と石田ゆり子がそれぞれママとチーママという設定のスナックに、様々な芸能人がお客として訪れるトークバラエティ番組だ。
それなりに評判になっているのだが、自分が見たのは今回が初めて。自他共に認める石田ゆり子ファンにも関わらず。
今回は吉永小百合がゲストに出演することが話題となっていたので、録画をすることは忘れなかった。TVで吉永小百合を見たのは何時以来だろう?
ただ、小百合さんと自分は年令が離れていることもあって、それほど強く惹かれていなかったし、そのことは番組に出演した彼女を見ても変わらなかった。
逆に、久しぶりに石田ゆり子さんをCMや演技しているところ以外をTVで見て、またさらに惹かれてしまった。天海祐希をはじめとする他の共演者との掛け合いの中で、彼女の素と思えるような部分が垣間見えたから。
ひょっとしたらその部分すら、彼女の演技かもしれないが、それでも自分の中の彼女の評価は揺らがない。
Instagramでは彼女のアカウントをフォローして、結構な月日が流れている。Instagramを通して彼女のことを少しは知れている気がしたが、まだまだ知らないことの方が多いことを、たった90分間で痛感させられた。
番組中に彼女はカラオケを二曲歌った。彼女が歌っている姿を初めて見た気はしたが、それ以上に歌声にたまらないほどに惹かれてしまった。その声は演技や話しているときとはまた違っていて、優しいけれどどことない色気を感じさせた。
もし、あんなスナックがあったら自分はお客として毎晩のように通ってしまうかもしれない。否、常連客になってしまうだろう、きっと。
久しぶりにじっくりと彼女の魅力を堪能したら、ある映画を観に行きたくなった。その作品とは、『マチネの終わりに』。平野啓一郎原作の小説が映画化され、来月一日に公開される。
この小説を買うだけでなく、何回も読んだほど原作が好きなため、石田ゆり子さんがヒロイン役にキャステイングされたことを知った時、違和感を覚えた。
それだけでなく、映画化されてもシアターまで足を運ぶつもりはなかった。
だが、番組を見終わってからは次のように考えが変わった。原作と切り離された別なものとして、石田ゆり子さんの魅力だけをただただ堪能する作品として楽しむことも悪くない気がしてきたからだ。
自分が映画を観ているころには、じわりと年末が近づいているはずだが、今はまだ実感がない。
今年は時間が流れるのが、あまりにも早い気がする。